国際結婚 in PARIS。フランス人と結婚したいあなたへ。

国際結婚
国際結婚 in PARIS ・国際結婚イン・パリ
フランス人との結婚の手続き-煩雑な手続きを乗り越える。

私は2008年に今の主人であるフランス人と結婚しました。
主人も私も初婚同士のカップルでしたので、「僕たち結婚しよう」と決めた後に、私たちがしたことは、結婚に関する情報収集でした。

フランスでの結婚。書類社会と結婚書類の山。

フランスでは、日本の結婚のように「婚姻届」一枚を持って役所に行けば、夫婦になれるわけではなく、役所に提出し なければらならない書類が多いのです。
余談ですが、フランスは「書類社会」といわれ、結婚だけでなくとも、
普段から銀行関係や、税金関係、その他全ての書類を大事に保管している人が多いそうです。)
主人はパリジャンですが、私たちが結婚を決めた当時はパリ市ではなく、隣町に住んでいました。
僕たち結婚しよう、となった後、まず始めたことが、役所への問い合わせ。
役所のHPを確認し、電話で問い合わせをし、3ヵ月以上前からの準備が必要と知り、 2人で、当時住んでいた市の市役所へ行きました。

①手続きそのいち。書類を役所にもらいに行く。3ヵ月前からの準備を !


役所でもらったのが揃えなければならない書類のリストでした。
ここで、フランスにおける結婚に必要な書類のリストを挙げておきます

①現在有効な身分証明書のオリジナルとそのコピー一枚。
②居住証明書
③証人(立会い人)についてのリストと彼らの身分証明書コピー。
④3ヵ月以内に発行された出生証明書。
⑤婚前証明書
⑥独身証明書
⑦慣習証明書

②手続きそのに、法定翻訳。

どうです、必要書類の多さに驚かれるかもしれません。
このリスト以外にも、日本人でフランスに滞在している場合には、「滞在ビザ」が必要となります。
学生ビザなのか、就労ビザなのか、ビザがないと、次のステップには進むことが出来ません。
著者の場合、これは内緒話ですが、結婚を決めた際には一般旅行ビザでフランスに入国しており、
役所に、全ての書類を提出したあと、1度日本へ「配偶者ビザ」を取りに帰国しました。
つまり、役所は、ビザのない著者の書類を受け付けるという「出血サービス」をしてくださったわけですが、
これは、あまりないことです・・・。
さらには、私が日本人であるということで、まず戸籍謄本を取り寄せ、
その戸籍謄本に日本の外務省でアポスティーユを入れてもらったもの、パスポートとそのコピーも必要でした。
日本の戸籍謄本は、在仏日本大使館つきの法定翻訳の方に頼んで、「法定翻訳」をしてただかなければなりません。

③結婚には立会人(結婚証明人)が必要。
3番目の書類についてすこし説明を付け加えますと、フランスでの結婚においては、 「証人」が必要です。
最低2人、最大4名が通常。
私と主人の場合には、主人の30年来の友人とその奥様に私たちの結婚の証明人となっていただきました。
婚姻式当日、彼らのサインも必要です。

⑤番目の婚前健康診断書に関しては、婚前に健康診断をし、お互いの健康状態を知っておくためのもので、
フランスではこの健康診断が義務付けられています。
新婦が結婚後に妊娠する可能性があることをも踏まえた検査でもあります。
 

④婚姻式が待つ

以上の書類を全て役所に提出し、ようやく役所に置ける婚姻式への準備が整います。
なお、フランスにおいては婚姻を済ませていないと、教会における結婚式をあげることが出来ません。
婚姻式の日程決定は地域の役所によって違いがあるるようですが、
私と主人のケースでは、初めに「提出しなければならない書類」を受け取った時点で、
役所に、希望の日程をだしておきました。
しかし、結果的に役所のほうの「ご希望される日が開いていない」という都合で希望の日から数日間ずれました。

<⑤結婚の公示

役所のほうで、提出書類が受理されたあと、婚姻式の十日前になって「結婚の公示」がなされます。
結婚する当事者の名前、職業、婚姻式日程が書かれた紙が役所の掲示板に10日間提示されるのです。
この呈示期間中に意義を申し立てる人がいなければ、無事に婚姻式へと進むことが出来ます。

⑥ようやく婚姻式当日。
婚姻式当日の朝には、主人の父、義父が車で迎えに来てくださり、役所まで。
婚姻式は、役所の一室にて、その役所の所長立会いのもとで、結婚の宣誓をし、
所長、新郎新婦、立会人の全てがサインをし、ようやく結婚となります。
その間30分ほどでしたでしょうか。
役所の一室というと、薄暗くて狭い部屋を想像してしまいがちですが、
フランスの役所は非常に綺麗なところが多い上に、私たちの役所は「豪華ホテル!?」とみまがうような綺麗な場所で、
フランスのシンボル、「マリアンヌ」の像がある一室で結婚の宣誓をするのは、非常に気持ちが良かったです。

私と主人の場合には、主人がタキシード、私はRobe de mariée/ローブ・ド・マリエ、ウエディィングドレスを着て、指輪の交換をし、
最後にキスをして終了となりました。

⑦婚姻式後のパーティ。

婚姻式が終わった後は、場所を移して、家族でのパーティー。
このパーティーが非常に長く、深夜まで、歌ったり、踊ったり。
最後には皆で、踊りまくりで、ヒールの高すぎる靴を履いていた私は脚が痛かったので、
「靴を脱いで、私と踊ってください」と言われ、
途中で靴を脱いで、踊りました。(何というお行儀の悪い新婦でしょうか・・・)。
皆でまさしく「祝宴」という感じ、ロゼ・シャンパンを飲み、楽しいひと時を過ごさせていただきました。

以上、フランスでの結婚は、非常に煩雑な手続きを乗り越えなければならないものなんですね。
これからフランス人男性と結婚を踏まえたお付き合いをしたいという方、
あるいはこの国の結婚のシステムにご興味をお持ちのかたの為になれたら幸いです。

以上、本日はフランスにおける結婚のお話でした。