エルメス社の品格と美を追求する姿勢。エルメスの虜。

トレンド
先日、エルメスのお店に行く機会がありました。

毎年、格の高いコレクションを発表し続けているエルメスですが、
2017年ー2018年の春夏コレクションは、ビビッドなカラーを取り入れ、黒やチャコールといった落ち着いた色とを絶妙に組み合わせる事で、
爽快でインパクトのあるスタイルを発表し、メディアを大いに騒がせていました。

春夏コレクションとバッグ
春夏コレクションにおいて最も注目されたのが、バッグではないかと思います。
エルメスの中では安価なCinetic d’Hermes(箱型)や、カーフスキンと馬のたてがみを組み合わせた
Toupet(筒型)と言った、デザインの個性が目立ったコレクションとなっていました。

ワニ皮をラグジュアリーに使用され、頭二つ抜きん出た完成度とクオリティを見れば、
人々がエルメスに虜になる理由がよくわかります。

先日の秋冬コレクションは、3 月7日24時30分(現地時間6日16時30分)に
エルメスのオフィシャルホームページでライブ配信(開催地はフランス・パリ)されましたが、
ひまわり色やマスタード・キャメルといった色合いをベースに、うっとりしてしまうような贅沢で上質の革が際立っていました。
エルメスのバッグや革小物のファンのかたがたも大いに楽しめるコレクションとなったといえるでしょう。
これこそ、馬具商であるエルメスのお仕事ではないかと思います。

今年のエルメスの年間テーマ・オブジェに宿るもの
エルメスの代名詞と言っても過言ではない、エルメススカーフですが、
今年のラインナップも目を見張るエルメス特有の「新たな個性」が、スカーフを通して色濃く表現されていました。

エルメスは毎年、年間テーマなるブランドの指標を掲げ、そのテーマに沿った商品展開をしていますが、
2017年のテーマは「オブジェに宿るもの」で、昨年のテーマだった「自然:軽やかなギャロップ」とは大きく異なり、
今にも動き出さんばかりの草木や動物達は、脳に直接訴えかけ想像力を掻き立てる「オブジェ」に変わりました。



「エルメスのある部屋」
銀座メゾンエルメスの公式HPによりますと、オブジェには時代や流行、持ち主のセンスだけでなく、
それを手に取った理由、それが果たす機能など、様々な意味が宿っている、とされています。
公式HPでは、エルメスの現在のウインドウの展示を見ることができますが、
「エルメスのある部屋」と名付けられた、現在のエルメスのウインドウに、様々なオブジェ、ティーポットや、
ティーポット越しに見えるエルメスのバッグ、バスルームとそこに置いてある石鹸まで、全てのオブジェがエルメスで統一され、
エルメスの品格、エルメス社の美を追求する姿勢を感じ取ることが出来ます。

先日、フランス人の暮らしにおける美を追求する姿勢、「ART DE VIVRE/アール・ド・ヴィーブル」について少しだけ触れましたが、
エルメスのオブジェに宿る美はいつになっても、いつまでも、時代を問うことなく、
「ART DE VIVRE/アール・ド・ヴィーブル」を表現しているのだろう、と感じました。
加えて、毎年変わってゆくテーマで、様々なスカーフ、衣類、バッグ類のその「オブジェ」において
ファンを飽きさせない良い意味での裏切りや、刺激を与えてくれるところは、さすがのエルメスといったところではないでしょうか。
この貪欲さこそが、エルメスがハイブランドのトップを走り続けている所以なのかもしれないな、と思います。

フランスを代表するメゾン、エルメス。
銀座エルメス店で、あるいはパリに来られたら、是非とも、エルメス店へ行って、商品をご覧になってください。
フランスの追求するそのアートを、その「暮らし」を、人生の糧ともなりうる「美」の経験をすることが出来ます。

(なお、写真はエルメス・パリ店になります。)



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