こんにちは。
麗ドラヴァレットです。
久しぶりのブログ更新になります。
以前のブログ記事からかなりの時間が経過してしまい、記事にしたいと考えていたフランス大統領選も
その後の様々なイベントも全て過ぎ去ってしまい、時は既に夏、間もなくバカンスに入るフランス人も多いです。
パリの子供たちの学校ももう間もなく終了です。
私はこの間、主人の別荘の「伐採」作業に立ち会っておりました。
そして、その後疲れたので、現在はちょっと休んでいます。
この間、私たちには、「悲しみの席」への出席もありました。
私と主人の結婚の際に証人になってくださったフランス人ご夫婦の、奥さんのお父様がお亡くなりになられ、
私たちは家族3人で、ミサに出席してきました。
主人の所有する不動産の工事や伐採作業などの「家の手入れ」に立ち会うのはこれで2度目になります。
1度目はパリのアパルトマンのひと部屋をふた部屋に分割し、リニューアルさせる大工事、
今回は伐採作業でした。
これは、不動産を所有するものの「責任」として必ずやらなければならない「仕事」でして、
特に「伐採作業」は、夏の火事を防ぐためにも、やらないでおくわけにはいきません。
これを怠ると、役所から電話がかかってき、更に「罰金」を科せられます。
今回はそういうわけで、ちょっと「不動産」のお話をさせていただきます。
私のブログを読んでくださる方の中には、パリへの留学をお考えの方もいらっしゃるかと思うのですが、
例えばパリに来られて、「アパルトマンを借りる」場合に、
不動産業者へ行って探しますと「家具つき」というアパルトマンの広告(フランス語でアノンス)も多いですが、
どうしてか、ご存知ですか?
これはフランスの法律が関係している話で、「家具つき」の賃貸は貸す側にとって非常に安心なシステムなのです。
実を言いますとフランスの不動産の法律は、不動産を所有していて、それを賃貸に出す人々にとって
あまり都合よく出来ていません。
そこで、多くの家主は「家具つき」で貸したがります。
でもこれは、例えば「何年かフランスにて学生生活を送る留学生」にとっても非常に便利でもありますね。
私自身は、パリにひとりの留学生として到着した直後に何軒もアパルトマンを見せてもらい
ひとつのアパルトマンにひとめぼれしたのでそこに決めましたが、家具つきではなかったため、
ベッドを買いにいったり、家具や、食器を揃えたりとしなければなりませんでした。
それはそれで、楽しかったのですが、時間と体力を労してしまいますので、
留学でこられる方には、「家具つき」のアパルトマンをお奨めしたいと、個人的に思っております。
日本人の家主のかたがたは、パリの日本語新聞「Ovni」にアノンスを載せていらっしゃるようですから、
新聞で探すのも、ひとつの手だと思います。
私の主人が所有するアパルトマン(正式には事務所、フランス語でビュロ)は、
「弁護士」や「公認会計士」などの「プロ」の方々用のものでして、一般のアパルトマンではないのですが、
そこを長い間借りてくださっていた公認会計士のかたが、あるとき引退されることになり、私たちのビュロが空きました。
じゃあどうしよう、僕たち(私と主人)がそこに住むことにしようか、でも事務所登録から、一般アパルトマンに
登録変更は法律上・税務上難しいし・・・と話し合っていたところ、
この事務所の管理をお任せしている不動産事務所から、「全てリニューアルして2つの事務所にしたほうがいい」
とのご提案があり、リニューアルと分割の大工事をすることになりました。
私たちは当時、そのビュロの真下に住んでいたのですが、文字通りの大大工事で、
工事が始まってしばらくしたある日には、「道路工事 !? 」というほどの大騒音が始まり、主人と私の話声さえ遮られ、
騒音が大の苦手の私の主人は、「僕・・・ホテルに行こうかな、このままだとノイローゼになっっちゃうよ」とかなり参っておりました。
幸いなことに、大騒音は2日で終わりましたが、その後もドアのペンキの色が建物内のほかのドアの色と違うから
麗も色を確認しに上の階まで、見に行ってよ、と色を確認してやり直し、
他の部屋と同じドアの取っ手を探さなければ・・・・などと非常に沢山の仕事があり、私も沢山働きました。
300平米のビュロはこの工事の結果2つの事務所となり、のちに無事、弁護士のかたが入居してくださり今日に至ります。
いいかたに借りていただいて良かったと安心しているのが正直な気持ちです。
何人かのかたから「入居希望」とのご連絡をいただいたのですが、
中には身分証明書も持っていないような、摩訶不思議な人もいらっしゃいました(笑)
フランスでの不動産の管理はかなり「手間」のかかる作業だというお話しでした。
お断り:本日の記事内の写真は全て「イメージ」です。
特に、ミサの写真は、友人のご家族のミサとはいえ、人様の悲しみの席で写真を撮るわけにいきませんので、
写真が存在しないためです。