パリの街と美しき女たち。美しき女たちのその魂とライフスタイル。第一回。

パリガイド

パリの街と美しき女たち。美しき女たちのその魂とライフスタイル。

パリとフランスの女たちを評するときによく言われるのが、「フランス人女性は歳を重ねても美しい」ということですが、
それはフランスと日本の社会システムの違いで、フランスにおいては
ほとんどの男女が同等の立場で仕事をしている、という事情もありますし、
子供が生まれてからも子供中心になるのではなく、大人が中心の社会だというライフスタイルも挙げられるのですが、
実際にフランス人のなかで暮らしてみると女性たちは実に謙虚で優しく、
人間として完成されている人が多いと私は感じています。

私の主人の親族の女性は、驚くほどエレガントなかたなのですが、いつも明るく、気さくなタイプの女性でもあります。
さる貴族の家柄のこの女性の謙虚さと、優しさ、気高さはその姿をひと目見ただけでわかるのですが、
ご主人の会社を手伝い助け、パリ中を生き生きと駆け回り、人々に気さくに声をかける
その性格の良さを見ていると、人間は本当に「魂」が大切なのだ、と気付かされます。

フランス人ではありませんが、私の祖母はとても気品のある人だったそうで、
祖母を知る人知る人、みなさんが、「あれほど優しく品のある人も珍しかった」と言ってくださるのです。
そう言っていただけることの嬉しさと共に考えさせられるのが、
人間として、ひとりの女性としてに生き様を磨くことの大切さ。
芍薬の花を愛していたという祖母ですが、花を愛し、人を愛し、生涯、健康を保つ努力をしていたひとりの女性。

優れた先人から学ぶということ、他の女性からも学ぶということ、ライフスタイルを磨き続けるということ。

私は日本人として東京で生まれましたが、「世界基準」の美しさを考えたいと思います。
全ての女性が「世界基準」で生きてゆく時代になってきていると思うのです。
「世界基準」でもいいですし、「宇宙基準」とも言えると思います。
何故なら、人間の魂は「宇宙の真理」と密接に関連しているからです。

「パリの街と美しき女たち。美しき女たちのその魂とライフスタイル」では、
フランス人のライフスタイルを、それぞれの「暮らし」を磨き、
それぞれの持って生まれた美しさを、花開かせる知恵をパリからお届けします。

「20歳の顔は自然から授かったもの。
30歳の顔は自分の生き様。
だけど50歳の顔には
あなたの価値がにじみ出る。」と言ったのはフランスの、世界の大デザイナー、マドモアゼル・ココ・シャネルでしたね。