楽しみのつきないパリの街とシャネルの旅、第2回はシャネルの人生後半、大成功ののち、
1934年、51歳に入居したオテル・リッツからです。
シャネルが使っていたオテル・リッツの部屋は現在、「COCO CHANEL SUITE」として宿泊することが出来ます。
シャネルの愛した「ベージュ」色に統一された室内。それは「パリの街の色」でもあります。
私はパリ在住なので、ホテルに宿泊するチャンスはあまりありませんが、この部屋には生涯のうちに必ず宿泊したいです。
http://www.ritzparis.com/en-GB/luxury-hotel-paris/prestige-suites/coco-chanel-suite
Hôtel Ritz
Adresse : 15 Place Vendôme, 75001 Paris
Téléphone : 01 43 16 30 30
現在、オテルリッツにはシャネルのエステティック・サロンもあります。
http://www.ritzparis.com/fr-FR/bien-etre/soins-beaute-chanel-au-ritz
下の写真はヴァンドーム広場にあるシャネルの宝石店です。ここも立ち寄ってみてくださいね。
シャネルがいつも通っていたという、サロン・ド・テ「Angelina/アンジェリーナ」はカンボン通りすぐ近く、リヴォリ通りにあります。
http://www.angelina-paris.fr/fr/
アドレス: 226 rue de Rivoli, 75001 Paris / Tel: 01.42.60.82.00
下の写真はマドモワゼルココ・シャネルがいつも使っていたという定番の場所です。この大きな鏡の横でお茶されていたそうです。
お店のかたに聞いてみてくださいね。
店内はこんな感じです。
夏になると外でアイスクリームも売っています。
葬儀が行なわれたのが、パリの8区、コンコルド広場から延びるロワイヤル通りをまっすぐ行った突き当りにある
「マドレーヌ寺院」です。シャネルは一時スイスに住んでいた時期があり、スイスとフランスを行ったりきたりしていた時期もありました。
彼女はスイスにある墓地に埋葬されています。


Église de la Madeleine/ マドレーヌ寺院、パリ8区
Place de la Madeleine, 75008 Paris
あとがき
昨日からシャネルの名言集を新たに読み返していたのですが、
女性はみな、シャネルという人から人生を学ぶといいのではないかと思うのです。
シャネルという人はその内面の「女性性」においても「男性性」においても
非常に優れた人であったと思うからです。
この2つの内面の性質を上手に育ててゆくと、人間は充実してゆくことが出来ます。
(この話は今後、スピリチュアルの部門でお話ししたいと思います)。
それが、彼女をこれほどまでの「黄金の人生」まで運んできた。
シャネルは自分自身で自分の内面と向き合い、自分の可能性を育て、自分の道を自分で探し作っていった人です。
シャネルの人生についてはシャネルに興味のある人なら、どなたもご存知でしょうが
幼くして母親を失くし、父親は彼女を孤児院に預けるとそのまま姿を消した。
最愛の男性であったアーサーカペルの死と別れ。
数多くの人々との関わりと別れ。
71歳にして再度、モード界へと復活。
どんなに辛いことがあっただろう、恐れを感じることもあっただろう。それでも彼女は歩みを止めなかった。
全てを乗り越えてでも、最後まで人生を進めることが出来たのは、彼女には「目的」
があったからではないかと、私は個人的に思います。
シャネルは怒りの人で知られていますから、もちろんそれも原動力ですし、
本人が語っていた通り「復讐」の意味もありましょう。
でも私は目的を感じます。
「全てを変えたい」という目的。「全ての自分の想いを叶えたい、全ての可能性を試したい」という目的。
人はともすれば、人生の目的や、可能性を忘れてしまいがちですが、
このシャネルのありかたに学ぶところが沢山あります。
進む、その姿勢が人生を連れてきたということを証明した聡明な女性でありました。
何という勇敢で美しい人だったのだろうか、そう思います。
シャネルのその生き様や、シャネルの生み出した美しい作品たちを思いながら
シャネルの歩いたパリの道をたどってみるとパリの旅がもっと深いものになるかも知れません。