パリの夏休み。
パリジャン、あるいはフランスに住む人々は六月にもなれば、「今年のバカンス」の話を始めます。
フランスにおいては、「休暇」に関する法律があり、法律で決められた期間を取らなければなりませんので
人によっては、長い長いバカンスを取ることが出来ます。
フランスでは年5週間の有給休暇が、法律で保障されています。
この休暇をノエルや、この夏のヴァカンスに使います。
(人によってはと書きましたが、例えばその年に新しい仕事を始めたばかりの人などは
長い休暇を取れない場合もあります。)
6月の末から8月の末に渡って、序々に、個々にパリからいなくなるパリジャンたち、
同時に普段はびっしりと駐車している路上駐車の車たちもいなくなり
パリの路上もがらがらになってゆきます。
通常、パリの夏は清々しい青空が広がっている上に、空いているパリの街を歩くのも心地よいのです。
代わりにやってくるのが、英語やその他外国語を話す人々、ツーリストたちです。
我が家は7月の後半から8月の後半までが夏休み期間なので、
毎年、パリの空いている夏も体験してきていますが、
今年はいまひとつのお天気で、ツーリストのかたがたには残念かも知れません。
フランスの夏でちょっと困るのがこの「ヴァカンス時のプロフェッショナルの人々との仕事」です。
例えば、弁護士や税理士、ひいては医者までも彼らの「ヴァカンス」を取るわけで
その年の六月までかかった案件の続きは9月以降になってしまったりするのです。
9月以降と言えば聞こえはいいですが、9月の半ばまであるいは後半まで連絡が取れず !!! などという場合もよくあります。
これはちょっといらいらしますね。
1度、医者とのランデブーが3ヶ月先になったときには頭から湯気がでそうになりました。
パリにおいては、この時期は「存在しないもの」「ヴァカンスの為だけの日々」
と考えたほうがいいのかもしれませんね。面白いシステムです・・・。
ある年のこと、私たちは私たちの所有するアパルトマンの「居住証明書」が必要でした。
私の10年滞在許可証のために書類が必要だったのですが、
私たちが当時契約していた不動産組合のビュロ(事務所)は普段から仕事の遅い組合で
(こういう組合が多いのです)
お昼前11時にはもう電話にでない、3時にはおやつなのか電話にでない、午後4時にはもう帰ったのか電話にでない・・・(一部誇張)
何度も何度も連絡したにも関わらず返事がなく、挙句の果てに「ヴァカンス」だと言われたときには
私のフランス人のオット君が怒り出し
「ムッシュー・〇〇はアフリカだーーー!!!!!!」と吠えたので、その後ふたりで大笑いしてしまいました。
(そのフランス人ムッシューの仕事があまりにも遅いので、アフリカなみだ、と言ったわけです。
アフリカの皆さん、あなたがたを批判しているわけではありません。
私たちカップルは普段から冗談ばっかり言って笑っているので、こういう夫婦だとご理解ください)
南仏の夏休み。
一方の南仏の夏、南仏の太陽はじりじり肌を直接さすような強さです。
日本ともパリとも違うと感じさせる太陽光線で、日本と違い「湿気」があまり無いためか、
太陽が湿気というフィルターを通さずじかに届いていると感じさせ、肌に痛いほどです。
写真はサントロペの港。
この地方での人々のヴァカンスの過ごし方といえば朝はゆっくりと起床し、ゆるゆるとカフェオレを飲み、
その後海を見渡すことの出来る市場まで買い物へ行き、市場にあるカフェにてちょっとワイン、
お昼ごはんをゆっくりと作り、2時間ほどかけておしゃべりをしながらテーブルを囲む。
その後はこれまたゆっくりとお昼寝。
午後になると、街や海へ出かけ、あるいは船に乗って海を楽しみます。
南仏にはサントロペだけでなく、海岸線沿いに小さな、でも魅力的な港町が沢山あります。
歴史ある街、Frejus/フレジュス、フランス新幹線停車駅、Saint-Rapaël・サン・ラファエルなど。
宝石のような港町が点在するので、車でまわるといいかも知れません。
この地方にはワイン畑も多いので、車で直接ワイン製造者のもとまで 買いに行くこともできます。
サントロペの港沖などは、個人所有なのか、素敵な船を見かけることが出来ます。
下の写真はサントロペ近郊の小さな港の船置き場ですが、個人所有の船でしょうね、すごいです。
夕方には夕方で、またもやロゼワインやロゼシャンパンと共に語り合ってゆっくり過ごします。
南仏の人々の生活はテンポがゆっくりしているとよく言いますが、それはこの地方の気候との関係です。
写真はサント・マキシムの市場。
南仏にはサントロペだけでなく、海岸線沿いに魅力的な港町が沢山あります。
このサント・マキシムではおいしいアイスクリームの屋台をみつけられます。
市場ちかくのお店でこんな可愛いのを見つけました。南仏らしいですね。
サントロペ名物、絵描きの人々が絵を売っているところ。
サントロペのルイヴィトン。南仏の建築はこの様な色の建物が多いですが、これがこの地方の土の色です。
庭で家庭菜園をして「小松菜」を植えたいと思っているんだけど・・・と言ったら「赤土だけど、大丈夫?」と言われたのでやめておきました。
パリの自宅で今後家庭菜園をしょようと考え中です。
ルイ・ヴィトンのお店のショーウインドーも撮影したのですが、いい写真でないので次回いい写真が撮れた際に掲載します。
私が現在使っているカメラが質の良いものではないので、近いうちにいいカメラに買い換えたいな・・と思っているのですが。
この下の写真がサントロペファッションで、女性が持っているのがサントロペのルイヴィトンでしか買うことのできないバッグ。サントロペとピンク色で書かれています。
このおふたり、とてもお綺麗だと思いませんか。というわけで、サントロペ・ボーテ大賞に決定 !! パチパチパチ !!!
以前の「パトルイユ・ド・フランス」のサントロペにおける航空ショーについて書きましたが、その写真がこちら。
写真追加しました。パリ時間・8月22日・午前1時。