こんにちは。麗ド・ラ・ヴァレットです。
私は最近、これまでよりも更に多くのパリとフランスの風景を、街を旅して写真を撮っています。
自分自身の魂が欲することでもあり、写真を公開するためでもあります。
私が一眼レフカメラを初めて手にしたのが小学校5年時、写真を始めたのが中学校時代のことでした。
私は再度、一からカメラを情熱を持ってやってゆきます。
先日、またヴェルサイユ宮殿のLe hameau de la reine「ル・アモー・ドゥ・ラ・レーヌ」へ行ってきました。
ヴェルサイユの領地内・プチ・トリアノン内にマリー・アントワネットが作らせた
「農村(hameau)アモー 」ですが、「ヴェルサイユを楽しみつくす・第二回」でお届けします。
下がアモーですね。マリーアントワネットの楽しみを知ることができるいい機会です。
今回は、ミニ・トレイン「Les petit trains(レ・プチ・トラン)」でヴェルサイユ領地を一周。これは非常に便利で、位置関係を把握しやすいのでお勧めします。
パリから1時間以内で行ける、フランスの美しい街・村たち、ベスト15選。
このブログでご覧いただけるように、私はよく小旅行へでかけます。
目的はフランス各地の城であったり、美しい薔薇の庭園であったり、中世の街並みを楽しむことであったりします。
自宅のあるパリから電車に乗ってゆく場合もあれば、バスである場合もあり、散歩の延長のような旅行もありますが
こうして自分の心に常に新鮮な「空気」を入れてやっているのです。
この習慣を始めたのは今を遡ること数十年前(笑)、私が小学生のときのことでした。
当時は自宅周辺の住宅街の中を、学校への行き帰りによく別のルートを使って歩き、
例えば美しい薔薇の花が植えられている白い一軒家を見つけて喜んでみたり、
地図にも載っていないような小さな橋を見つけて渡ってみたりという「小旅行」を楽しんでいました。
子供ですから、自宅の周辺、一キロもないような小さな範囲ですが
私の好奇心を満たし、心に「新しい風」を入れるのには充分な小旅行でした。
小旅行(散歩)を楽しんでいたその子供は、大人になるとフランスへ留学し、
パリ市内を好奇心ではちきれそうな心で歩いていました。
(いくつになってもやることが変わっていないじゃないか ! とおっしゃらないでくださいね・・・笑)
私はそれら小旅行の範囲を大きく拡大してゆき、現在ではパリから50km、 80kmといった
距離も楽しませてもらっていますが、そのルーツは常に、美しいものを見たいという
かつての「好奇心」と「心に風を入れる」この二つの目的につきます。
(近い未来にはこの範囲を「フランス全土」へと拡大し、写真を撮り、人生を楽しもうと目論んでいます・・・笑)
私は旅行中、色々なことをしながらも内面の熟考の時間を持ちます。
せっかくこの世に世を受けたのですから
ひとりの人間としてよりよい人生、良い自分を発見するための内省の時、
この世に生がある間に「魂としての完成」を目指したいとの思いでの熟考のとき
内省の時を自分に持たせています。
旅行の間、フランスの魅力を発見しながら、自分の内面と話をし
土地のおいしいものをいただいて新たな活力とし、
時には土地の人々と会話をして彼らの親切さに心を温められ、
心が新鮮で更に多くの活力に満たされたところで帰路につきます。
これら小旅行のお陰で毎日元気でおられますし、更なる活力をどこからでも
見つけようという気になるのです。
心に風を入れるこのような旅はどこででも出来る話で
自宅から十分の距離でももちろんいいのですが
私自身は、「フランスの美しい景色を見たい」という好奇心の強い人ですから
まだまだこれからも、美しい景色を旅してゆきたいと思いますし
このブログでご紹介してゆきたいと思います。
人間はこの世に生を受けて「何を見つめて生きてゆくか」がとても大事なことだと
思うのですが、私自身は「争い」や「批判」などではなく「和解」や「美しい景色」を眺めていたいと思うのです。
今回は、パリから1時間以内で行くことのできるフランスの美しい街と村たちをご紹介します。
①Auvers sur oise オーヴェルズシュオーワーズ
Auteur:Pierre Poschadel
画家ゴッホ終焉の地。ゴッホはその人生の最後の60日間をこの地で過ごし、この地で亡くなりました。
ゴッホが描いた各風景や建物の前には作品の看板パネルが置かれており、非常にわかりやすい。
ゴッホが描いた往時そのままといってもいい姿の街を歩くことが出来ます。
この地はゴッホのみならず、ドービーニー(Charles-François Daubigny)、
コロー(Jean-Baptiste Camille Corot)、セザンヌ(Paul Cézanne)、ピサロなど、
著名な画家が滞在し作品制作にはげんだ地でもあり、
当時活躍した著名画家たちのゆかりの場所が現在でも残る場所でもあります。
2014年には印象派20年を祝うお祭りが開催されました。
パリの北駅あるいはサン・ラザール駅からフランス国鉄のローカル電車で「AUVERS SUR OISE」駅で下車。
どちらの駅から行っても途中乗換えがあります。合計50分ほど。
ゴッホが眠るお墓があるオヴェール・シュル・オワーズ墓地、ゴッホの作品「オーヴェルの教会」に描かれた村の小さな教会
L’église Notre Dame d’Auvers、ゴッホの死を見届けた医師・ガシュの家、更に
「オーヴェルの城館のある日没の風景」の舞台となったLe Château d’Auversオーヴェル城
見学、ゴッホが滞在していた下宿でその後ゴッホに陶酔する投資家に買い取られレストランとして営業している
L’Auberge Ravouxでゴッホの部屋を見た後に食事ができます。
この街では上記したように2014年に印象派20年を祝うお祭りが開催されたほか、時折フェスティバルが開催されます。
http://www.ville-auverssuroise.fr/384-carnaval-des-ecoles-2
ゴッホが滞在していた下宿でその後ゴッホに陶酔する投資家に買い取られレストランとして営業している
L’Auberge Ravouxでゴッホの部屋を見た後に食事ができます。下はゴッホのお墓。
auteur: vincent
② Barbizonバルビゾン
Auteur: Achim Ebenau
⑦でご紹介するフォンテーヌブローの森のはずれ、シャイイ平原に位置する村がバルビゾン。
フォンテーヌブロー・アヴォン駅で下車、車で約20分です。
農民画家として親しまれている、画家のミレー(Jean François Millet )が
1949年からその生涯を過ごした家があることで知られています。
ミレーの家は現在、葉絹付かんとして公開。
ミレーの絵画そのものの、広々とした平原、静かな田園をこの地では
見出すことが出来ます。
六月に村のお祭りがありますのでその時期に訪れてみるのもいいかも知れません。
また、7月13日、国の祭り「キャトルズ ・ジュイエ」の前夜に花火大会があります。
ガンヌの宿屋(l’auberge Ganne)ルソーの住居兼アトリエ(Maison-Atelier de Rousseau)
「La Bohème」という綺麗な、有名なレストランがあります。
パリの北駅から「RER」で約1時間、ローカル線の急行「TER」で約25分。
シャンティイー城と隣接するシャンティイ競馬場で世界的に有名な街。
多くの城下街と同じく、広大な森を有します。
この街では乗馬を楽しむことも出来、よく馬に乗っている人を見かけます。
このシャンティィーの街には個性的で美しい一軒家が多く、綺麗な写真を撮りたいと
思われている方にもおすすめします。
また、フランスではホイップクリームのことを「Crème Chantilly(クレーム・シャンティィー)」と言いますが
この城の歴史が発祥。
シャンティイー城内のレストランでこのCrème Chantillyを楽しめるほか、
いくつかの美しいレストランが城の周辺にあります。
なお、駅前から出ている城行きのバスはRERの到着時間に合わせて出発しており、
「TER」で到着した場合にはバスの連絡がありません。
この場合、城まで森の中を徒歩(約30分)歩くかタクシーしかありません。ご注意を。
④ Chartresシャルトル
Auteur Par Olvr
シャルトルはパリから87km・パリのモンパルナス駅からフランス国鉄のSNCFのローカル線「TER」で1時間15分。
ユネスコの世界遺産登録で、美しいステンドグラスで有名なシャルトル大聖堂
Cathédrale Notre-Dame de Chartres http://www.cathedrale-chartres.orgが街のシンボルです。
この大聖堂では、年に一度、国際オルガン・フェスティバルが開かれます。
この街はステンドグラスの町でもあり、国際ステンドグラス・センター「Centre international du vitrail de Chartres」
でステンドグラスについて学ぶことが出来ます。http://www.mmm-ginza.org/museum/serialize/backnumber/0805/museum03.html
スペクタクルに非常に力を入れている街で、4月から10月に開催される光と音の祭典・
街の各モニュメントがマッピング・プロジェクッションで照らされる
「シャルトル・オン・ルミエール」https://www.chartresenlumieres.com/fr/
が素晴らしいだけでなく、ノエルの時期にもカテドラルがイリュミネーションに照らされるイべントがあります。
https://www.chartres.fr/outils-et-services/agenda/detail-de-levenement/actualites/noel-illumine-la-cathedrale-noel-a-chartres/
⑤Chevereuse et Saint remy chevereuseシェヴェルーズ
Auteur:Lionel Allorge
私の子供が通う学校の先生から教えてもらったのが
「Château de Breteuil(シャトー・ド・ブルトウイュ)」とこの渓谷地方。
大自然に恵まれた地方で、オート・ヴァレ・ド・シュヴルーズ地域圏自然公園中にあります。https://www.parc-naturel-chevreuse.fr/
この渓谷の中には65ヘクタールの湖・かつてパリの防衛を司さどっていたという城のひとつで
マドレーヌ城(Chateau de La Madeleine)、更に12世紀の修道院を利用した宿泊施設ル アベイ デ ボー デ セルネ
Abbaye Des Vaux De Cernayがあり
建物がすばらしい。この元修道院ではおおくのソワレやイヴェントが行われており
またレストランもあるので家族で行って楽しむこともできます。https://www.abbayedecernay.com/
パリから南西へ約28キロ、RERB線で約45分・Saint Rémy lès Chevreus(サン・レミ・レ・シュヴルーズ)下車、
4月から10月の日曜にはこの周辺を一周するBaladobushttps://www.parc-naturel-chevreuse.fr/destination-parc/panorama-se-deplacer-acces/baladobusがありますが
それでなければ車で行くのがお勧めです。
Auteur: Lionel Allorge
⑥Compiègneコンピエーニュ
auteur: P.poschadel
パリ北駅からローカル線「Intercités」で約40分。
コンピエーニュ城があることで有名な街。
フランスの多くの城が、何故広大な森の中に建てられたかと言えばそれは
狩猟の目的があったからで、このコンピエーニュの場合にも
古くから王家の狩猟のための居城が建てられ、6世紀から王家の離宮があった。
現在のコンピエーニュ城はシャルル5世時代の建築を基礎とし、
ルイ15世が大改築したもの。
王家の結婚式に使われていた城でもあり、マリーアントワネットとルイ16世が
初めて顔を合わせたのもこの城。
第一次世界大戦の舞台としても知られており、先日l’Armistice の祝日前の10日には
フランス共和国のマクロン大統領とドイツのメルケル首相がこのコンピエーニュの街を訪れ、
仏独の平和式典が開かれたましたが、
第1次世界大戦の休戦条約はコンピエーニュの森の「休戦広場」で署名されています。
第一次世界大戦にご興味のあるかたには「Clairière de l’Armistice 」
クラリエール・ド・ラミスチス、休戦記念博物館もあります。
⑦Fontainebleau フォンテーヌブロー
フォンテーヌブローはパリのリヨン駅からフランス国鉄SNCFのTERというローカル列車で
40分ほどにある広大な森に囲まれた街です。
フォンテーヌブロー城が有名で、ここを訪ねる人のほとんどの目的はこの城ですが、
この広大な森でゴルフが出来るほか、周辺には「Parc naturel régional du Gâtinais français」という大きな公園もあり、
楽しむこともできます。同じフォンテーヌブロー・アヴォン駅で下車して車で20分ほどでゆくことのできる近くの村・
Milly-la-Forêt(ミリー・ラ・フォレ)には詩人・ジャン・コクトーが1947年に手に入れた美しい館もあります。
http://maisoncocteau.net/
また、ジャンコクトーの描いた壁画のあるサン・ブレ-ズデサンプル礼拝堂は公開になっています。
http://www.chapelle-saint-blaise.org/html/fr/accueil/accueil.php
ジャン・コクトーはこの村の名誉市民でした。また、画家・ミレーが描いた村、
Barbizonバルビゾンもこのフォンテーヌブローの駅から車で約15分です。
バルビゾンにはミレー博物館があります。
⑧Givernyジヴェルニー
印象派の画家・クロード・モネの家「Fondation Claude Monet」があることで有名なGiverny(ジヴェルニー)ですが、魅力はモネの家だけにとどまりません。
私は初めてジヴェルニーを訪ねたとき、周辺の街・村の次から次へとあらわれる美しい景色とその自然の緑に感動しました。
パリのサン・ラザール駅からintercités(アンテルシテ)に乗って45分。大自然がいたるところに見られる地方です。
4月から11月4日までの期間にはジヴェルニーとそのお隣の村、Vernon(ヴェルノン)を廻るかわいいトレイン「Le petit train Givernon」があります。
https://www.giverny.fr/informations/pratiques/giverny-le-petit-train-givernon/
このノルマンディー地方のvillage村には教会、「Sainte-Radegonde de Giverny」 がありそこにはモネが眠るお墓があるばかりではなく
印象派の画家たちの絵画がある美術館「Musée des impressionnismes Giverny(ジヴェルニー印象派美術館)」があり、
さらにこのGivernyジヴェルニーに住む画家たちのいくつものアトリエ・ブティックもあり、歩いていて飽きません。
なお、ジヴェルニーはいつ訪ねても綺麗ですが、モネの家・美術館・ミニ・トレインは11月から
次の春までお休みですので、それらを体験したいかたは冬を避けたほうがいいかも知れません。
Givernyジヴェルニーの駅は「Vernon-Giverny」という名前ですがこれはお隣の村Vernon(ヴェルノン)との合体で
このヴェルノンの村も大変美しく、「Château de Bizy」という1675年建設の城と「Château des Tourelles」という中世の塔、
更に「Château de Vernon(ヴェルノン城)」という城があります。
この地方は中世の時代にノルマンディー地方とイルドフランス地方の間の防壁としての役目を果たしており
セーヌ河からの敵陣の侵入を防ぎ、ノルマンディー公国を他の公国から守る目的で数々の塔や城壁が築かれています。
Vernonと 近くの村、 Les andelysの城らがそれに当たります。
Auteur: Xprintman
イル・ド・フランス地域圏で唯一「最も美しい村」に登録されている村。
http://www.les-plus-beaux-villages-de-france.org/fr/la-roche-guyon
パリから北西へ70キロ、車で1時間20分。
パリからセーヌ川に沿って下ってゆくと、ヴェクサン・フランセ地方自然公園という国立公園があり、
美しい村がいくつも見られるのですが、
その中に位置するのがこの村。クロードモネの家があるジヴェルニーからわずか5キロ。
クロードモネは1880年の「ラ・ロシュ=ギュイヨンの道La Route de La Roche-Guyon 」や
「ラ・ロシュ=ギュイヨンの城 Le Château de la Roche-Guyon」など
この地を題材とした作品を残しています。
また、作家のヴィクトル・ユゴーもこの地に滞在していたことがあります。
毎年5月には20年以上に渡って開催されている,
村をあげてのフェスティバル「Fête des plantes(ガーデニング祭りPlantes, Plaisirs, Passions」が開催されるほか
12月24・25日にはMarché de Noëlmクリスマスの市場が開催される。
1月1日には花火大会が行われる。http://larocheguyon.fr/vie-associative/evenements-et-manifestations/
パリからRER線でポントワーズ駅下車、そこからラロッシュギヨンを結ぶバス・Baladobusが毎週日曜の
(5月から9月25日まで。)
あるいはパリサンラザール駅から「Intercité」でMantes la jolie駅下車、95-11番線のバスで
ラロッシュギヨン市役所まで約30分。
http://www.pnr-vexin-francais.fr/fichier/pnr_document/383/document_fichier_fr_baladobus.pdf
⑩Parc des Impressionnistes et Rueil Malmaisonパーク・デアンプレシオニスト・リュエイユ=マルメゾン
auteur Moonik
リュエイユ・マルメゾン
パリから約8キロ、RER線で20分ほど。
ナポレオン1世・ボナパルトの妻であったジョぜフィーヌ・ド・ボアルネが1799年に購入し、
ナポレオン雇用の建築家によって改装され彼らが好んで住んでいたのが、このリュエイユ・マルメゾンにあるマルメゾン城。
この城ではナポレオンとジョぜフィーヌゆかりの品々を見ることができます。
テュイルリー宮殿とともに1800年から1802年までフランス政府機能がおかれていたこともあり、
ナポレオンが国政を指揮していた時代、そのままを今日現在、見学することができます。
更に、彼女によって世界中から収集されたバラを眺めることのできる見事なバラ園があります。
ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネはナポレオンと離婚後、その最後の日までこの地で暮らしていました。
https://musees-nationaux-malmaison.fr/chateau-malmaison/
また、セーヌ川沿いにクロードモネの庭にインスパイアされた印象派公園 ( Parc des impressionnistes)があり
こちらも見事です。
⑪Provinsプロヴァン
auteur: Myrabella
プロヴァンはパリから77キロ、フランス国鉄SNCFのローカル電車・Transilienで1時間半の街。
今回の特集「パリから1時間で行ける街」の定義には入らないのですが
非常に美しい街ですので今回のリストに入れておきます。
(今後、「パリから2時間で行ける美しい街」を公開する際に移動させます。)
中世にはシャンパーニュの大市の開催都市として、交易栄えた街・プロヴァン。
この街は現在まで残る中世時代の建築物の旧市街地が、2001年にユネスコの世界遺産に登録されています。
旧市街地は中世そのもので、迫力のある城壁やその門、街のシンボルのセザール塔などがあります。
現在の「薔薇の花」の原型となった最古の薔薇の発祥の街としても有名で「La Roseraie de Provins(ラ・ロズエ・ド・プロヴァン)」
プロヴァン薔薇園があります。3ヘクタールのバラ園には300もの多種多彩な薔薇が見らるほか
バラのコスメや石鹸をお土産として買うことが出来ます。
通常、バラ園は冬季には休業するのですがこのバラ園は12月31日まで営業。
秋冬には秋冬の景色を楽しめます。
街中を一周するミニ・トレインhttp://www.procars.com/page/petitTrain.phpが
あり街を一周できるほか(3月31日から11月4日まで)スペクタクルに非常に力を入れている街で
夏には音と光の祭典「Son et Lumière(ソン・エ・ルミエール)」が、
7月にはFêtes médiévales中世祭りがhttps://provins-medieval.com/fr/、間もなくノエルの時期には
クリスマス市場が開催されます。http://noel-medieval-provins.com/
auteur:Nojhan
⑫Sceaux(ソー)の街と Roseraie du val de Marneロズレ・デュバルドマルルヘイ・レス・ローズ1 rue Watel, 94240 L’Hay-les-Roses, France
Copyright.Myrabella
sceaux(ソー)はパリの南・約20キロにある街です。
RATPの地域急行鉄道網・RER!
B線でパリからわずか20分で行くことの出来る
この地は1960年から当時の国王・ルイ14世によって
購入され、ヴェルサイユ宮殿の庭を手がけたル・ノートルや王家お抱えの芸術家ル・ブランによって
豪華絢爛な城や、庭園、更に建築家ジュール・アルドゥアン=マンサール(1646-1708)の設計による
オランジュリー(オレンジ温室)があります。
http://domaine-de-sceaux.hauts-de-seine.fr/
Attribution/Copyright: I Capodel
また、近くのルヘイ・レス・ローズの街には
「ロズエデュヴァルドマルヌ」Roserqie du Val de Marneというバラ園があります。
19世紀の終わりにバラ園として名付けられたこのバラ園では今日、11000ものバラを見ることが出来、
世界最古のバラたちのコレクションを見つけることが出来ます。
毎年5月から9月中旬まで開園。
https://roseraie.valdemarne.fr/
⑬Rouenルーアン
Auteur :Frédéric BISSON
Rouen(ルーアン)はパリのサンラザール駅からSNCFで約1時間15分、
フランス・ノルマンディー地方の首都、「旧ノルマンディー公国の首都」です。
セーヌ川沿いにあるこの地方はローマ時代から水運の拠点として発展を見てきた
土地で、そのため、外敵から身を守ることが目的で建てられた多くの城壁・
側防塔らが見られます。
中世から大司教座が置かれていた古都でそのためゴシック宗教建築が多数残されています。
(上はクロードモネも描いたルーアン大聖堂。)
http://www.cathedrale-rouen.net/site/
ノルマンディー地方には、有名なGivernyがあり、印象派のクロード・モネの家がありますが
このノルマンディー地方全体が印象派にとって貴重な土地であったからで
このルーアンの町においてもクロード・モネをはじめ、多くの印象派画家が作品を描いています。
それらはルーアンの美術館「 Musée des beaux- arts 」で鑑賞することが可能です。
http://mbarouen.fr/fr/collections/l-impressionnisme
https://www.rouentourisme.com/pays-de-limpressionnisme/
ルーアンはジャンヌ・ダルクと縁の深い地でジャンヌの歴史について知ることのできる美術館があります。http://www.historial-jeannedarc.fr/
1431年5月30日、ジャンヌはこのルーアンのヴィユ・マルシェ広場で火刑に処されています。
この地は百年戦争当時、イングランド王のフランスの軍事本部と
行政首都であったため、ジャンヌダルクは⑥でご紹介したコンピエーニュの街で「コンピエーニュ包囲戦」
のさなか、ブルゴーニュ派の捕虜となり、その後イングランド軍に引き渡されると
この行政首都へ連れてこられ、ドンジョンと呼ばれる「ジャンヌダルク塔」へ監禁されていました。
この塔は1204 年にフランスの尊厳王フィリップ 2 世が建てたルーアン城の一部で
城は現存しません。
http://www.donjonderouen.com/#openModal
下の写真、マキシム・レアル・デル・サルトが1928年に制作したジャンヌの彫像。
ジャンヌが処刑された場所から数インチのところに設置されています。
⑭Saint Germain en Layeサンジェルマンアンレー
auteur: KoS
Saint Gremain en laye サンジェルマン・アン・レー
パリから西に約20キロ、パリ市内から郊外まで走っているので非常に便利な郊外線・RERに乗って31分。
この地も広大な森と豊かな自然が理由で、フランス王家の城サン ジェルマン アン レイ城が建てられ、その城でルイ14世が生まれた。
ヴェルサイユ宮殿が出来る以前までルイ14世はこの城に定住。
城を中心として発展していった街で、非常に歩きやすい。
パリ上級者で、一軒家に住みたい人々が最も注目の閑静な高級住宅街。
パリに出店していないチョコレートのお店「パスカル ル ガック(PASCAL LE GAC)」が有名。
⑮Veau le vicompte châteauヴォー・ル・ヴィコント
Auteur: Jean-Pol GRANDMONT
ヴォー=ル=ヴィコント城はパリから約60キロ、パリ東駅から35分です。
ルイ14世の統治中に大蔵卿を務めたNicolas Fouqueニコラ・フーケヴォー子爵によって建てられた城で
当時最も優れていた芸術家たち、建築家のルイ・ル・ヴォー、
画家のシャルル・ルブラン、更に造園家のアンドレ・ル・ノートルらを使って建設されています。
この3人はのちにヴェルサイユ宮殿の建設にも採用されていますが、
ルイ14世はヴェルサイユ宮殿の建設にこの城をモデルにしたといわれています。
Nicolas Fouqueニコラ・フーケはルイ14世によって失脚させられ、
1665年の初頭にピネローロの要塞に送られその地で死去しています。
この城の素晴らしさを体験するために3つのイベントを挙げたいと思います。
ひとつはクリスマスのイベント時、http://vaux-le-vicomte.com/vaux-le-vicomte-fete-noel/
更に夏場に行われる「キャンドルナイト」のイベント、
http://vaux-le-vicomte.com/actualite/visitez-aux-chandelles/chandelles-2018-50ans-douverture-au-public/
もうひとつは毎年6月ごろに行われる「Journée Grand Siècle au château de Vaux le Vicomte偉大なる世紀の日」と
よばれるイベントで、17世紀、18世紀の貴族の格好に扮して、お城を優雅に散歩しようというもの。
ニコラフーケは1661年8月にこの城でフランス史でも1,2を争うような豪華なお披露目パーティーを開いたといいます。
これらイベントで、その当時の豪華さに思いを馳せてみるのもいいかも知れません。
終わりに。
本日ご紹介した街・村・城については今後、このブログで私の旅日記として順次写真と共に公開してゆきたいと思います。
フランスには美しい土地が沢山あります。
旅する喜び・生きる喜び・経験する喜びを知っていただけたらと思います。
本日もお付き合いいただきまして、ありがとうございました。