フランス暴動・Gilet Jaunes(ジレ・ジョーヌ)その後。ブログ再開しました。

パリガイド

こんにちは。麗です。
前回、11月24日の記事公開から時間が経過してしまいました。

前回の記事公開から3日後に、主人が咳き込み始めたのを
きっかけに私も次の日に急に高熱を出し、
その状態から「もしやこれは、人生初のインフルエンザでは?」との疑いを持って
内科医の先生の元へ駆けつけたのですが、一般的な冬の感染症ということで、
お薬を処方してもらい、自宅で休んでおりました。
高熱はすぐに下がったのですが今回の風邪は症状が長引いて、
毎日眠気が強く、仕方なく毎日を休養して過ごさざるをえませんでした。
つい数日前からようやく、通常の体調に戻ってきましたのでブログを再開します。

下の写真、12月1日、パリで最も家庭的といわれるパリ16区の「Apprenti d’Auteuil」で開催されたノエル市場。

フランスではインフルエンザ・風邪・感染症共に流行しており、
例えばインフルエンザワクチンなども薬局を何件も探して歩かなければ
ならないほど、どこでも「ストック切れ」なのだそうです。
(通常、ワクチン摂取は季節の始めにするもので、季節の終わりに
ストック切れは当然といえば当然の話でもありますが・・・)。

今日は11月からフランスを震撼させている「Gilet Jaunesジレ・ジョーヌ(黄色いベスト)」フランス暴動について
書きます。

フランス政府が11月に発表した燃料税増税に反対する人々が
SNSにて参加呼びかけを行い、道路作業用の黄色いベストをまとって
始めた、この「黄色いベスト運動」Gilet Jaunesですが
開始当初から二週目の11月24日、三週目の12月1日には過激さを増し、
3週目には凱旋門が破壊されるまでにいたりました。
「抗議デモ」からその様相が「フランス革命」に近い状態にまで
発展してゆき、一時はFacebook上で「エリゼ宮襲撃」を呼びかける人まで現れていました。

下の写真、12月1日、暴動中に壊されたショーウインドー。

これら非常事態に対して、12月10日に大統領がテレビ演説を行い、
配慮措置を打ち出し、最低賃金の引き上げSMIC(全産業一律スライド制最低賃金
/Salaire minimum interprofessionnel de croissance)、時間外労働(残業)への非課税措置
従業員全てへ年末のボーナス支給、更に年金生活者への一般社会税増税の廃止などを発表。
既に発表されていた(今回の暴動の発端となった)2019年度中の燃料税引き上げ断念と共に
今回のデモ・暴動に対する配慮策が打ち出されました。

これら配慮措置に対して、Gilet Jaunesジレ・ジョーヌからは色々な声が聞かれます。
「何も得るものがない」「デモ行進を続ける」といった声も聞かれますが、
フランス政府並びにパリ市長からの沈静化の呼びかけや
更にGilet Jaunesジレ・ジョーヌの広告塔からの沈静化呼びかけもあり
デモ行進を行うGilet Jaunesジレ・ジョーヌの人数も少なくなってきています。
1月17日の初動日から、毎週土曜に行われているこのデモ行進、抗議運動も12月15日で既に5週目。
今週22日の土曜には、どのような抗議運動が行われるのでしょうか。

今後の動向を見守りたいと思います。

下の写真、12月1日、シャンゼリゼ近く、チュルリー公園で開催されているノエル市場をキャンセルして、
パリで最も家庭的といわれるパリ16区の「Apprenti d’Auteuil」で開催されたノエル市場を
見学。静かな住宅街の中のノエル市場で、この場所は何事もないかのように
ノエルを楽しむ人々でにぎわっていました。

フランスでは、毎日のようにどこかでデモ行進が行われており、
それが彼らの歴史でもあるのですが、
今回のように「暴動」と化してゆくものは珍しい。

このノエルの時期に、ノエル市場・消費市場に与えた経済的打撃は大きいといいます。

私自身も、体調が悪かったこともありますが、12月1日にはチュルリー公園でのノエル市場、
12月15日には中世の街・Provinプロヴァンのノエル市場と全てキャンセルを入れざるを得ませんでした。
上に書きました通り、体調が回復してきましたので今後、キャンセル分を取り戻し
これからまた記事を書いてゆきたいと思います。

というわけで、また遊びにいらしてください。

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