Giverny/ Claude monet/ジヴェルニーの春。クロード・モネの家の春。
フランスを訪ねる人々の多くが「1度は行って見たい」とあげる場所が
ジヴェルニーとクロード・モネの家ではないかと思います。
パリ郊外、豊かな自然とおいしい食べ物で知られる、
ノルマンディー地方の入り口とも言うべき場所に位置するGiverny/ジヴェルニーにある
クロード・モネの家「Fondation Claude Monet」
はクロード・モネが1883年から1926年まで住んだ家と庭があり、
クロード・モネの描いた絵画の風景を、
2019年の今日でもと実際にこの目で眺めることが出来る、特別な場所です。
モネ一家の使っていた家に、モネの使用していたアトリエへも足を踏み入れることが出来ます。
以前このモネの家を訪ねたときの記事へとまずはリンクを貼っておきます。
このモネの家、毎年3月22日から10月末までの公開で、冬の間はお休みです。
冬の間、敷地の手入れををしながら、次の春とその花々を待っているのであろう
クロードモネの家。
今年も3月22日に再オープンしましたので、早速行っていました。
3月の末にはどのような花々が咲き誇っているでしょうか。
なお、今回はモネの家で現在見ることが出来る「花々」に焦点を当てましたので
ほとんど全ての写真においてピントを「花」に合わせてあります。
あらかじめご了承ください。
ジヴェルニーへのアクセスには観光バス、自家用車、パリのサン・ラザール駅発のSNCF「Intercite」といくつかの方法がありますが
今回は「Intercite」に乗っていきました。48分。
駅全体図。
駅名が「Vernon-Giverny(ヴェルノン・ジヴェルニー)」ですが、列車が到着するのは、お隣のVernonヴェルノンの村。
Givernyはそこから数キロの場所に位置しています。
Vernonヴェルノンの村の人口が約2万3千。ジヴェルニーは人口約500の小さな村です。
「Vernon-Giverny(ヴェルノン・ジヴェルニー)」駅からはナヴェットと呼ばれるバスが出ていますが
2015年からはそれに加えて、ミニ・トレイン「Givernon(ジヴェルノン)」が走っています。
今回の私の旅の大きな目的のひとつがこのトレインに乗ってジヴェルニーを一周することでした。
サイトへのリンクを貼ってあります。
Le petit train(ル・プチ・トラン)はジヴェルニーとお隣の村・ヴェルノンの主要な
歴史的建築物を巡ってくれます。
下はle Vieux Moulin、中世の水車です。
この場所の歴史は1196年に始まっており、フィリップ・オーギュストが
攻め込んできた英国軍からヴェルノンとこの一帯を守るために
橋と城を作らせたといいます。
城は450年もの間、軍としての役目を果たしていましたが現在では、
その一部、通称Le donjon(ドンジョン)と呼ばれる部分が残るのみです。
当時の橋の一部がこの水車の下に見られます。
中世の水車はこの一帯、Vexin高原で収穫された小麦を挽くために使われていたものです。
かつては5つあったといいますが現在はひとつのみです。
クロード・モネが描いた「Maisons sur le vieux pont de Vernon」(1883)のモデルでもあります。
もっと他の角度から撮影したかったのですが、ル・プチ・トランの揺れで良い写真が撮れず、これしか写真を載せられません。この右横にはLa tourelle(Le donjon(ドンジョン)があります。
Givernyでは、セーヌ川の川幅もパリよりももっと大きく、天気の良い日には水面が輝いて圧倒されるほどの美しさです。
ジヴェルニーはこんなのどかな風景の広がる、緑の多い村です。
私が初めてこの場所に来たのは、もう随分昔のことですが
緑の多さと、次から次へと現れる田園風景の美しさに感動していたものです。
下の写真、何枚も撮影したのですが、なにせ激しく揺れるLe petit trainル・プチ・トランのこと
左の馬が切れてしまいました。ごめんなさい。
クロード・モネの絵にも見られる平原。みずみずしい緑はモネの絵そのままです。
ジヴェルニーはこのような素敵な一軒家が見られる村です。
クロード・モネの家裏手。モネの指示で塗りなおされたという緑色が印象的な扉。この配色、1度見たら忘れられませんね。
到着しました。
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