フランスの優美な財産・シャンティイー城。Château de Chantilly

フランス国内・魅力の旅行。

フランスの優美な財産・シャンティイー城。Château de Chantilly

パリから電車で北へ45キロ、高速列車で25分、広大な森の中に佇む
シャンティイー城はフランス屈指の代表的な城です。
この土地と城の歴史は10世紀までさかのぼります。
このセンリス地方の領主であったブーテイエ家が最初の城館を立てたのが中世のこと。
当時のその城館は現存しませんが、1386年に領主から時の国王・シャルル5世の大法官であった人物に
売却された土地とその後建築が開始された城は以降、
フランスのモンモランシー家やコンデ家等、名門貴族たちと共にフランスの重要な歴史を歩みました。

「祖国フランスの栄光の歴史を物語るシャンティイーの財産、つまりその森、
芝生、河川、建物、およびそこに収蔵されている戦利品、絵画、書籍、古文書、
芸術品の全てを完全な形でフランスに保存するため、
私に名誉を与えてくれた著名な団体にシャンティイーを委託することにする。」

シャンティイー城最後の所有者であり、フランスの英雄であり、
更にはこのシャンティイー城の再建・芸術品の収集に尽力をつくした人物である
オーマール公(Henri d’Orléans/Le duc d’Aumale(1822-1897))
の遺言により1884年にこの城はフランス学士院に遺贈され、今日にいたります。

オーマール公のこの遺言の言葉を読んだだけで、
彼がどれだけこの城を愛していたかがわかりますね。

この城にはフランス屈指のコレクションを誇る
「コンデ美術館」があるばかりでなく、競馬場、
18世紀の最高建築傑作といわれる広大な大厩舎、生きた馬の博物館 (大厩舎)
それにアンドレ・ル・ノートルによる広大なフランス式庭園も抱え、
今日私たちを楽しませてくれます。

この城のシャンティイ競馬場では年に1度、フランス凱旋門賞が開催される他、
年に2回のガーデニング・フェアも開催されています。
私もこの城とシャンティイーの街が好きで何度も訪ねています。

下はガーデニング・フェア中のシャンティイー城。

今日は何度訪ねても新しい発見があるこの美しい城の写真を
ご紹介したいと思います。
撮影した写真があまりにも多いので数回の記事に渡ってご紹介しますが
間に別の記事を挟みますのであたかじめご了承ください。
正面玄関。この写真、背景をちょっとぼかしすぎでしょうか。次回背景をぼかさないで撮影してこようと思います。
この優美な城では、結婚式を挙げることもできます。結婚式のある日にはこんな馬車が見られることも。城を別の角度から。

白鳥の住む美しい城。毛繕いに夢中でなかなかこちらを向いてくれないのでちょっと困ってしまいました。

こちらは馬の生きた博物館と大厩舎。

大厩舎内部。シックです。ルイ14世も嫉妬したとか。

大厩舎内では馬具を見ることができるほか、馬たちがいます。「馬たちに触れないで、彼らに食物を与えないで」と書いてありますので守りましょう。

今日は下の写真の「Le petit train(ル・プティ・トラン)」でル・ノートルによる庭園を一周したいと思います。
「麗さん、あなたまたプティ・トラン!?」と言われそうですが、そうです、またプティ・トランです。
多くの主要な街・主要な城で用意しているこのプティ・トランでは効率よく街や城を
巡ることができるばかりでなく、オーディオ・ガイドも付いている場合が多く
多くを学べます。私はパリでもルーアンでも、シャルトルでもこのプティ・トランを楽しんでいます。
「僕たち、スイスのジュネーブでもプティ・トランに乗ったよ、麗、覚えてる?」
と我が家のご主人さま。私は先日パリのモンマルトルでもこのプティ・トランを楽しんできました。
モンマルトルの記事は近日公開します。お楽しみに。
では出発。以下の写真は全て、プティ・トラン上で撮影したものでピントが合っていない場合があります。

下はHamaeu(アモー)と呼ばれる部分、コンデ公子がジャン・フランソワ・ルノアにつくらせた「集落」でマリー・アントワネットのアモーのモデル。


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レオナルド・ダ・ヴィンチ五百年式典。Viva Leonardo Da Vinci ! 五百 ans de Renaissance en Centre-Val de Loire. Chenonceau

フランス国内・魅力の旅行。

Viva Leonardo Da Vinci ! 500 ans de Renaissance en Centre-Val de Loire.

ヴィヴァ・レオナルド・ダ・ヴィンチ。ロワール渓谷でのルネッサンス500年。

今年2019年はレオナルド・ダ・ヴィンチが亡くなってから500年に当たる年です。
レオナルド・ダ・ヴィンチは500年前.1519年の今日、5月2日にアンボワーズにあるクロ・リュッセ城(château du Clos Lucé )で亡くなり
近くのchâteau royal d’Amboise(アンボワーズ城)に眠っています。

Chambord

フランスでは間もなく5月2日に、シャンボール城・アンボワーズ城・クロ・リュッセの3城において
イタリア共和国Sergio Mattarellaセルジョ・マッタレッラ大統領の大統領を招き
レオナルド・ダ・ヴィンチ500年を記念する式典が行われます。
(なお、この日はいずれの城も一般には開放されません。)
各城では今年2019年、一年間に渡り500年を記念する数々のイベントが予定されています。
私自身もそれらイベントへ出かける予定ですので、記事をお待ちください。

これまでにアンボワーズ城・クロリュッセ・シャンボールを記事にしたことがありますので、
今日はまず、これらの城の記事へとリンクを貼りたいと思います。

今も薫る、レオナルドダヴィンチの叡智の全て/終の住まい・クロリュセ城・アンボワーズ。Le Château du Clos Lucé

フランス国王・フランソワ一世とレオナルド・ダ・ヴィンチ、その歴史・アンボワーズ城 

世界遺産・シャンボール城の建築五百年記念。城を眺めて眠るエレガントなその旅。

今日は、同じロワール渓谷にある城でも、「Château de Chenonceau(シュノンソー城)」をご紹介したいと思います。

コメントはのちほど追加したいと思いますのでまずは、写真のほうをご覧ください。


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