パリの底力・フェッテ・ド・ラ・ミュージック(音楽祭)とオリンピックの日Journée de olympique。

パリガイド, フランス国内・魅力の旅行。

パリの底力・フェッテ・ド・ラ・ミュージック(音楽祭)とオリンピックの日Journée de olympique。

パリにおいては6月21日に毎年恒例の「Fête de la music(フェッテド・ラ・ミュージック・音楽祭)」が開催されますが
このフェスティバルを過ぎるとフランスは一気に「夏モード」へと突入します。
今年は特に現在熱波が届いているために、35度、37度といった
高温が続いていることもあって、パリにいてもまるで夏のヴァカンス期間の南仏の町を歩いているような
気にさせられる毎日です。
下はパリの街のところどころで見かける電光掲示板、
パリの情報満載の掲示板ですが・・・、気温表示もあります。昨日の最高気温はなんと・・37度!!!

今日は「Fête de la music(フェッテド・ラ・ミュージック・音楽祭)」のお話を少し。
今年もフランス全土の都市で、パリの各所で様々なミュージックフェスティバルが行われていましたが
今年はなんと、大統領官邸・エリゼ宮においてもコンサートが開催されましたね。
大統領官邸でコンサートが行われるなんて、天才的アイデアだと思いませんか。
私自身もそのコンサートに行きたいと思っていたのですが
残念なことに息子が通っている教育機関においてもミュージック・フェスティバルが開催され
開始時間がエリゼ宮の開演時間と重なっていたために今回はあきらめました。
私は息子の教育機関でのフェスティバルに参加した後に
ルーブル宮での「パリ・オーケストラ」のコンサートを聴きにでかけました。
全て無料。パリという街の底力を感じさせるミュージック・フェスティバルです。

それにしてもミュージック・フェスティバルの日には交通機関がこの日のために一晩中
特別料金で走り続け、このフェスティバルに参加する多くのパリジャンたちも
深夜まで眠らずにいるのですが、これぞ「パリジャン的ナイトライフ」といえるでしょう。
パリの人々の夜の過ごし方を知りたい方にはこの「Fête de la music(フェッテド・ラ・ミュージック」
の1日をお勧めしたいと思います。

私は息子を学校に送り、息子の教育機関でもフェスを終えて
更にルーブルでの22時30からのコンサートを聴きに行った
私は深夜に帰宅すると更に主人とワインを空けて乾杯、
これがパリジャン的な長い夜の過ごし方ですが、 翌日には体が結構がたがた・ぼろぼろでした・・・・。

ルーブル美術館には久しぶりに来ました。ピラミッド内部はこんな風。
ピラミッドに映るオーケストラの影。オーケストラの写真撮影が禁止でしたので今回の写真はこれだけです。
ルーヴルのピラミッド下でパリ・オーケストラのコンサート。天才的アイデアです。
私はこんな「天才的アイデア」が至るところで見られるパリの街とフランスが大好きです。

「Fête de la music(フェッテド・ラ・ミュージック・音楽祭)」を終えたパリ市では
続いて6月23日と24日にパリ中心分において「journée olympique」を開催。
史上最大級となるスポーツ競技施設をコンコルド広場にて
市民に提供。このイベントはパリ市の2024年夏季オリンピック・パラリンピック競技大会招致活動として行われたもので、
一般市民もスポーツに参加出切るイベントでした。
私も息子と二人でスポーツをしてきました。

http://www.sports.gouv.fr/journeeolympique-lafetedusport/#/search@19.58432833931616,8.430738499999933,2.0895896125603723

この日はパリ郊外のル・ブールジェ空港にて「パリ・エアーショー(Salon International de l’Aeronautique et de l’Espace(SIAE)」
も開催されていたため、コンコルド広場の上空をパトルイユ・ド・フランスが通過していきました。
なんという贅沢。

続いては以下の記事を予定しています。先日6月14・15・16日に中世の街・プロヴァンで行われた「中世祭り」。6月16日までルーアンで行われていた5年に1度の世界最大級の船の祭典・「アルマダ祭」

以前にも訪ねたプロヴァンのバラの園。6月のバラ園はバラが満開でした。

花の都・パリの街のバラの園・バガテル公園。今年も訪ねてきました。

ヴォー・ル・ヴィーコント城で過ごす年に1度のフェスティバル、偉大なる世紀の日。Château de Vaux-le-Vicomte/Journée de grand siècle

パリガイド

今日はまず、先日6月7日の記事でお伝えしたフランス文化省主催の春のイベント、
庭園で待ち合わせ(Rendez-vous aux jardins/ランデヴー・オー・ジャルダン)の写真からお届けします。
今年のバガテル公園のバラ、それにチュルリー公園にて行われていたイベント、
「Jardins Jardin」においてはシャネルがその温室を公開していて多くの人々が
列をなしていました。
これらの写真は近日中に記事にしますので、お待ちください。


Copyright:@jardinsjardin

ここからは本日の本題、「ヴォー・ル・ヴィーコント城で過ごす年に1度のフェスティバル、偉大なる世紀の日」です。
ヴォー・ル・ヴィーコント城で過ごす年に1度のフェスティバル、偉大なる世紀の日。
Château de Vaux-le-Vicomte(ヴォー・ル・ヴィーコント城)はパリから東南へ車で約1時間、
郊外電車で約45分、Maincyに位置するフランスを代表する城です。
ルイ14世の大蔵卿であったニコラ・フーケ(Nicolas Fouquet)は、この城を建築した17世紀、
当時最高の芸術家たちを招いて建築にあたらせ、
この城はヴェルサイユ宮殿のモデルとなったことで知られています。
この城について記事にするのは今回2度目になります。
昨年のノエルの時期にこの城を訪ねた際の記事へと、、あずはリンクを貼っておきます。

ヴォー=ル=ヴィコント城のフランスで一番豪華なクリスマス/ノエル。Vaux le vicomte fête Noël

この城では年に1度、「偉大なる世紀の日」と題したイベントが開催されます。
この城と、その美しい庭、ルイ14世の庭師として知られる、アンドレ・ル・ノートル
(André Le Nôtre)によってデザインされた庭を舞台に、
17世紀の豪華な雰囲気を再現することを目的とするこのイベントでは、
当時の衣装を纏った人々が集まり、城での一日を楽しみます。
城ではバロックダンス・ハープコンサート・馬車による庭内一周などが楽しめ、さらに
当時の衣装を纏った人々の中から、一般観衆によって選出された
「より美しい衣装」のファッション・ショーが開催されます。


当時の衣装を纏った人々が続々と集まってきます。

実は私の最も「理想」とする時代がこれらの城や衣装や、馬車に乗る暮らしなのですが、
それらを全て体験できるのがこのイベントです。
女性の暮らしからコルセットをはずしたのがマドマゼル・シャネルであることは知られていますが
これらの世紀の衣装も優雅で麗しいと思います。
ただし、毎日この衣装となると女性の社会進出には難しい。
この「偉大なる世紀の日」のイベントが行われた6月2日は猛暑でした。
コルセットと重い衣装を纏っておられたみなさま、お疲れ様でした。
城内どこを向いても当時の豪華さを体験できます。

この城は馬車の素晴らしいコレクションを持っています。
このブログでご紹介する写真はほんの一部、機会があれば馬車の写真も公開します。

これは絵になる風景、


これより次ページへ参ります。

中世を美しく保存する街・プロヴァンのバラ園とフランス各地のバラ祭り。La roseraie de Provins/ Rendez-vous aux Jardins

パリガイド, フランス国内・魅力の旅行。

中世を美しく保存する街・プロヴァンのバラ園とフランス各地のバラ祭り。
毎年6月上旬、フランスにおいては「庭園で待ち合わせ(Rendez-vous aux jardins)」
と銘打ってフランス各地の公園や庭園にて、展覧会やコンサート、ガーデニング市が開催されます。
これはフランス文化省が各機関とのコラボレーションで開催するお祭りなのですが
今年も、今日7日、明日8日、あさって9日の3日間開催されます。
現在フランスには台風Miguelが上陸していますので、
天候面がちょっと心配なところですが、お出かけになる方は天気予報で天候をご確認ください。
多くの「バラ園」においてもこの日には特別なプログラムが用意されています。
下にリンクを貼っておきますのでご確認ください。
なお、この期間には一部の政府機関で通常は「文化遺産の日」にしか一般開放されない
機関の庭園も公開されます。
https://www.gouvernement.fr/le-jardin-de-matignon
Rendez-vous aux jardins(庭園で待ち合わせ)
フランス文化省HP:https://rendezvousauxjardins.culture.gouv.fr/
ルヘイ・レス・ローズLa Roseraie du Val-de-MarneHP:
https://roseraie.valdemarne.fr/rendez-vous-aux-jardins-2019
バガテル公園HP:
https://www.pariscotejardin.fr/2019/06/7e-week-end-decouverte-de-la-rose-les-8-et-9-juin-2019/

昨年、パリのバガテル公園において開催されたこの日のお祭りの様子はこちらでご覧ください。

フランスの薔薇祭り/ Fête de Rose・パリ16区の薔薇の園・バガテル公園。公園へ行こう⑥

今日はまず、現在パリで咲いているバラからご紹介したいと思います。
手前の花はバラではありませんが向こうにバラの棚をのぞむ。この公園にはバラのほかラヴェンダーも見つけることが出来ます。

パリ15区、高速電車RERの「Javel」の駅のわきにある公園ですが車の通行の激しい場所にも関わらずこのような憩いの場所をみつけることができます。
私がパリの暮らしにおいて大好きな点です。

向こうにエッフェル塔が見えます。

下はパリの花屋の店先、「Au nom de la rose」にて。

さてここからは前回の記事の続きで、中世を美しく保存するまち・プロヴァンのバラの園です。
「La Roseraie de Provins」ラ・ロズエ・ド・プロヴァン(プロヴァンバラ園)
プロヴァンの一部歴史的建造物が一望できる3ヘクタールのバラ園。プロヴァンのバラ・ガリカローズ、
シャンパーニュ伯が自身の十字軍遠征でダマスから持ち帰ったダマスク・ローズ、
アルバローズといった昔ながらのバラから最新のバラに至るまで多くのバラがそろっています。
プロヴァンのお土産で有名なのが「バラ製品」ですがこのバラ園では
数多い商品をそろえています。
https://www.provins.net/sites-incontournables-de-provins-tourisme/nature-ames-de-jardin/la-roseraie-de-provins/

ピンクのバラのつるに覆われたピンクの看板が目印です。今頃はバラが満開だろうと思います。

店内に足を踏み入れると「バラ」に関する美しい商品が販売されています。

店内ではいちごも販売されていました。店内がすごく綺麗で心地よいプロヴァンのバラ園です。

では、あなたをバラ園へとお連れしましょう。

これより次ページへまります。「2」をクリックなさってください。

「中世」を美しく保存する街・Provinsプロヴァンに恋をする。プロヴァンのバラの園。

フランス国内・魅力の旅行。

日本においては、6月は梅雨の時期になりますが、
通常、フランスの6月は太陽の日差しが心地よく降り注ぎ
なおかつ湿度も高くない清々しい季節です。
この時期にはフランス各地で多くのイベントが行われます。
有名なのが毎年6月21日に行われるミュージック・フェスティバル
(仏語・Fête de la music)ですね。)
先日、6月2日には以前ノエルの時期にご紹介した
ヴォー・ル・ヴィーコント城にて年に1度の世紀の仮装イベント・
『Journée Grand Siècle (日本語 : 偉大なる世紀の日)』が行われ
更に「フランスで最も美しい村」の指定されているGerberoy(ジェルブロワ)の村では
年に1度の「Fête de la roseバラ祭り」が開催されました。

どちらのイベントも年に一度だけ開催される記念すべきイべントで、
どちらも行きたいと思ったのですが体はひとつしかありません。
散々考えた結果、今年はヴォー・ル・ヴィーコント城へと出かけていました。

私の前世の記憶のひとつに「フランス王室」があります。
今生のホロスコープにも、ザビアン・シンボルの「王家の紋章」がはっきりと現れています。
(前世が楽しくて忘れがたかったので、シンボルとして今生まで持ち越してきたようですね。)
そんな私にとって「城」で過ごすことはこの上ない喜び。
今日はまず、ヴォー・ル・ヴィーコント城の写真を載せたいと思います。

ヴォー・ル・ヴィーコント城の記事は次回の掲載になります。

「中世」を美しく保存する街・Provins(プロヴァン)に恋をする。

昨年のノエルの時期に、いくつも予定していた「マルシェ・ド・ノエル」を巡る私の旅は、
昨年11月にパリとフランス全土を巻き込んだ暴動を避けるために、
いくつかの街を訪ねることをキャンセルせざるをえませんでした。

その街のひとつがこの「プロヴァン」で、暴動に加え冬の気候の悪さ・寒さも加わったことから
私と私の家族はこの街で行われた「マルシェ・ド・ノエル」を訪ねることをあきらめ、
私はそれ以来、このProvinsプロヴァンの街を訪ねる機会を待っていました。

私がこの中世の街・プロヴァンを訪ねたいと思っていた理由のひとつに
「プロヴァンのバラ園を見たい」との思いがありましたが
さて、間もなくフランスにおいてはバラの季節で、
いくつものバラ園や有名な村では「バラ祭り」が開催されます。
昨年「パリ16区のバラの園」の記事中においてお話した通り、
今年はいくつかのバラ園を訪ね、それを記事にいたしますので
楽しみにしていてください。(なお、上記した通り、ジェルブロワのバラ祭りは6月2日でしたので
来年のお楽しみにとっておきたいと思います。)
なお、昨年の「パリ16区のバラの園」の記事は非常の大きな
ご反響をいただいたばかりでなく、あるサイトでご紹介して
いただきました。ありがとうございます。
下はパリのバラ。満開の季節はバラの種類によって違いがあります。

「では今回、バラ祭りに先駆けてプロヴァンにいきバラ園を訪ねてこよう。」
今回、ようやく私はプロヴァンへと足を運んできました。

プロヴァンへ到着してまず感じたことが、その新鮮な空気、
そして今の季節の自然の緑のみずみずしい美しさ。
このプロヴァンという街は、パリから約1時間半で行ける
場所にありますが、「中世時代の歴史的建築物が最も良い状態で保存されている街」として
2001年にはユネスコ世界遺産に指定されています。
12世紀から13世紀にかけシャンパーニュ地方を統治していた伯爵領
の首都として栄えたという名残りである建築物と歴史が残っています。

私は到着するなりこの街の景色やそのたたずまいに感動し
すっかり恋に落ちてしまいました。
「なんという美しい街だろう」。
どこを見ても絵になる風景、私はやや興奮気味にカメラのシャッターを切っていました。
多くの建築物は中世を彷彿させる石です。
街には美しい花々が至るところに配置され、しかも街のなかが非常に清潔に保たれています。

可愛いデコラシオンが施された個人のお宅も多く見られ、
この街にお住まいのかたがたが丁寧な暮らしをされていることを
感じさせてくれます。

フランスには美しい街がたくさんありますが
これほど清潔でみずみずしい印象を与える保存状態の良い街も珍しい。
中世を美しく保存する街・プロヴァンの写真と、そのバラ園の写真をお楽しみください。
サン・キリアス参事会聖堂。
12世紀シャンパーニュ伯アンリ1世により建設が開始されましたが、予算不足により工事が中断、今もって未完成の建造物です。
プロヴァンの駅は国鉄SNCFの終点駅になりますが、大自然が壊されずに保存されていました。駅前もこんな一軒家が立ち並び清々しい風景です。

今回はオフィス・ド・ツーリズム(観光案内所)前の写真から旅を始めたいと思います。ここでプチロランを待ちます。どこも大自然が広がっていてすっかり気持ちよくなってしまいました。

プチトランがやってくるまで、自然の風景をお楽しみください。
下の写真、鳥を撮影したのですが、残念ながら鳥の顔が見えません。
通常は掲載しないのですが緑が美しいので、今回特別に載せておきます。

鳥たちの鳴き声が多く聞こえる清々しいまち・プロヴァンです。

プチトランがやってきました。13世紀建築のLa porte Saint-Jean(サン・ジャン門)を抜けて、かわいいトランがやってきます。

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