日本においては、6月は梅雨の時期になりますが、
通常、フランスの6月は太陽の日差しが心地よく降り注ぎ
なおかつ湿度も高くない清々しい季節です。
この時期にはフランス各地で多くのイベントが行われます。
(有名なのが毎年6月21日に行われるミュージック・フェスティバル
(仏語・Fête de la music)ですね。)
先日、6月2日には以前ノエルの時期にご紹介した
ヴォー・ル・ヴィーコント城にて年に1度の世紀の仮装イベント・
『Journée Grand Siècle (日本語 : 偉大なる世紀の日)』が行われ
更に「フランスで最も美しい村」の指定されているGerberoy(ジェルブロワ)の村では
年に1度の「Fête de la roseバラ祭り」が開催されました。
どちらのイベントも年に一度だけ開催される記念すべきイべントで、
どちらも行きたいと思ったのですが体はひとつしかありません。
散々考えた結果、今年はヴォー・ル・ヴィーコント城へと出かけていました。
私の前世の記憶のひとつに「フランス王室」があります。
今生のホロスコープにも、ザビアン・シンボルの「王家の紋章」がはっきりと現れています。
(前世が楽しくて忘れがたかったので、シンボルとして今生まで持ち越してきたようですね。)
そんな私にとって「城」で過ごすことはこの上ない喜び。
今日はまず、ヴォー・ル・ヴィーコント城の写真を載せたいと思います。
ヴォー・ル・ヴィーコント城の記事は次回の掲載になります。
「中世」を美しく保存する街・Provins(プロヴァン)に恋をする。
昨年のノエルの時期に、いくつも予定していた「マルシェ・ド・ノエル」を巡る私の旅は、
昨年11月にパリとフランス全土を巻き込んだ暴動を避けるために、
いくつかの街を訪ねることをキャンセルせざるをえませんでした。
その街のひとつがこの「プロヴァン」で、暴動に加え冬の気候の悪さ・寒さも加わったことから
私と私の家族はこの街で行われた「マルシェ・ド・ノエル」を訪ねることをあきらめ、
私はそれ以来、このProvinsプロヴァンの街を訪ねる機会を待っていました。
私がこの中世の街・プロヴァンを訪ねたいと思っていた理由のひとつに
「プロヴァンのバラ園を見たい」との思いがありましたが
さて、間もなくフランスにおいてはバラの季節で、
いくつものバラ園や有名な村では「バラ祭り」が開催されます。
昨年「パリ16区のバラの園」の記事中においてお話した通り、
今年はいくつかのバラ園を訪ね、それを記事にいたしますので
楽しみにしていてください。(なお、上記した通り、ジェルブロワのバラ祭りは6月2日でしたので
来年のお楽しみにとっておきたいと思います。)
なお、昨年の「パリ16区のバラの園」の記事は非常の大きな
ご反響をいただいたばかりでなく、あるサイトでご紹介して
いただきました。ありがとうございます。
下はパリのバラ。満開の季節はバラの種類によって違いがあります。
「では今回、バラ祭りに先駆けてプロヴァンにいきバラ園を訪ねてこよう。」
今回、ようやく私はプロヴァンへと足を運んできました。
プロヴァンへ到着してまず感じたことが、その新鮮な空気、
そして今の季節の自然の緑のみずみずしい美しさ。
このプロヴァンという街は、パリから約1時間半で行ける
場所にありますが、「中世時代の歴史的建築物が最も良い状態で保存されている街」として
2001年にはユネスコ世界遺産に指定されています。
12世紀から13世紀にかけシャンパーニュ地方を統治していた伯爵領
の首都として栄えたという名残りである建築物と歴史が残っています。
私は到着するなりこの街の景色やそのたたずまいに感動し
すっかり恋に落ちてしまいました。
「なんという美しい街だろう」。
どこを見ても絵になる風景、私はやや興奮気味にカメラのシャッターを切っていました。
多くの建築物は中世を彷彿させる石です。
街には美しい花々が至るところに配置され、しかも街のなかが非常に清潔に保たれています。
可愛いデコラシオンが施された個人のお宅も多く見られ、
この街にお住まいのかたがたが丁寧な暮らしをされていることを
感じさせてくれます。
フランスには美しい街がたくさんありますが
これほど清潔でみずみずしい印象を与える保存状態の良い街も珍しい。
中世を美しく保存する街・プロヴァンの写真と、そのバラ園の写真をお楽しみください。
サン・キリアス参事会聖堂。
12世紀シャンパーニュ伯アンリ1世により建設が開始されましたが、予算不足により工事が中断、今もって未完成の建造物です。
プロヴァンの駅は国鉄SNCFの終点駅になりますが、大自然が壊されずに保存されていました。駅前もこんな一軒家が立ち並び清々しい風景です。
今回はオフィス・ド・ツーリズム(観光案内所)前の写真から旅を始めたいと思います。ここでプチロランを待ちます。
どこも大自然が広がっていてすっかり気持ちよくなってしまいました。
プチトランがやってくるまで、自然の風景をお楽しみください。
下の写真、鳥を撮影したのですが、残念ながら鳥の顔が見えません。
通常は掲載しないのですが緑が美しいので、今回特別に載せておきます。
プチトランがやってきました。13世紀建築のLa porte Saint-Jean(サン・ジャン門)を抜けて、かわいいトランがやってきます。