世界のセレブ・ジェットセットが集う港・Saint tropezサントロペ完全攻略。
サントロペで体験したい10のアドレス。
1960年代にフランスの女優・ブリジット・バルドーがサントロペを舞台にした映画に出演
その後別荘を構えたことから、世界的にその名を馳せることになった
コートダジュールの港町サントロペ。
それ以前にもこの一帯の海岸線は、アーティストやセレブが好んで滞在をしていたといいます。
19世紀後半には既に、アーティストたちやセレブと呼ばれる人々が足跡を残しており
それらの歴史の残る場所がサントロペにも数多く残っています。
Paul Signac(ポール・シニャック), Matisse (マティス) Bonnard (ボナール)たちは
今回の記事でご紹介する「Hotel sube(オテル・スベ)」のバーでのランデヴーを習慣にしていたとか。
1887年にまずこの地へ来て、恋に落ちたのがモーパッサンでした。
次いでPaul Signac (ポール・シニャック)が自身の船をこの地に持ったのが5年後。
ポール・シニャックはこの地での出来事について「これは、発見したばかりの幸福だよ」と書いています。
そのポール・シニャックが彼の友人たち、画家のマティス、やボナールを呼び寄せ、次いで作家のコレット、
ジャンコクトー、ジョセフ・ケッセルリングという芸術家たちが次々と
この地へ来るようになっていきました。
時は移り、1920年代には、サントロペと女性と結婚した劇場経営者が
城を購入し、この地へジャン・コクトーやアルレッティ、ココ・シャネルなど
当時の著名アーティストを招いています。
とあるフランス人一族がこの一帯の土地を買い取り、
ホテルや別荘を数件建てたのち、1930年代にも
そのホテルでは映画が撮影され、セレブたちや映画俳優が集っていたのだといいます。
ブリジット・バルドーがこの場所に来たきっかけも
この場所がアーティスト・アクターたちの愛する場所であったからこそです。
現在は超高級別荘地・リゾート地として栄えるサントロペ。
毎年世界からセレブ・億万長者たちがやってきます。
トップモデルのケイト・モス。
アマゾン社の会長。
俳優のレオナルド・ディカプリオはヘリコプターで。
先日お亡くなりになった元・フランス大統領のジャック・シラク氏も
サントロペに毎年のようにお越しになり、ご友人のかたとカフェにおいでになっていました。
今日は現在のサントロペを楽しむために、体験したい10のアドレスからまずは前半の5つをお届けします。
①世界トップのセレブ・ジェットセット族の別荘地を船で走るクルーズ
サントロペの港が、今日「ラグジュアリー」な場所として知られるようになったのは
この場所が世界トップのセレブ・富豪・ジェットセット族の夏の集合場所であることが所以です。
コートダジュールの広い海岸線は、もともとセレブや富豪たちの別荘地で
サントロペに限らず、多くのセレブの別荘が海岸線沿いに点在しているのですが
それらの別荘を船で眺めることの出来るクルーズ・ツアーがサントロペから運行・出発しています。
目指すのは、サントロペの街中心から
数分の場所に位置する「baie des Canoubiers(カヌビエール湾)」
1925年に作家コレットがこの地に住み、ブリジットバルドーが1960年に居を構えた、
このカヌビエール湾、Les parc(レ・パーク)と呼ばれる場所に別荘を
所有しているのは、文字通り世界トップの富豪たち約180世帯。
化粧品のクラランスクリスチャン クルタン氏、ブーランジェリー「Paul」創立者オルデール氏、
更にLVMH(ルイヴィトン・モエへネシー)グループCEOの会長ベルナール・アルノー氏 といった人々です。
ある別荘にはヘリポートが設置され、ある別荘には核シェルターも設置されているというこの別荘地。
陸路から行くことも出来ますが、住人以外の立ち入りは許可されていません。
したがって約1時間のクルーズ旅行で、これら別荘を海から眺めて楽しむことをお勧めします。
下の写真。これが伝説のブリジット・バルドーの別荘。
下は1956年に建設された別荘で、現在の名を「Villa Octopussy」といいます。
サッカー選手の ネイマール(Neymar)・ブラジル代表はパリ・サンジェルマンに入団した際に
この別荘を借りて祝宴を開いたとか。
1日の値段は185 000 R $ !! ヘリポートとプライベート・ポートが設置される豪華別荘です。
エジプト人実業家・MOHAMED AL-FAYED(モハメド アルファイド)氏の別荘。
住民のかたでしょうか。多くのクルーザーが浮かんでいる場所でもあります。のんびり。
いかにも南仏らしい色合いの建物ですね。黄・淡いローズ、水色などは非常によく使われます。
これらクルーズを用意しているのは以下の3社です。
https://www.taxi-bateau.com/
https://www.bateauxverts.com/excursions/la-baie-des-canoubiers-et-ses-villas-celebres/
②Hôtel Sube
サントロペで最も古い、由緒ある伝説のホテル。
19世紀からこの地にある建物で
この地の市長をしていたAlban Martin de Roquebrune公爵の邸宅。
今日このホテルの目の前に立っている銅像はこの公爵で
1866年にこの銅像の除幕式が行われた際には
作家のAlexandre Dumas (アレクサンドル・デュマ)が立会っています。
また作家のGuy de Maupassant(モーパッサン)は数年間このホテルに住んでいたといいます。
またこのホテルのバーには上記した通り数多くのアーティストたちが集っていたとか。
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アドレス: 15 Quai Suffren, 83990 Saint-Tropez
Téléphone : 04 94 97 30 04
https://www.hotelsubesainttropez.com
サントロペにおいては、シャネル、ディオールといったブティックも
世界の富豪のために特別な空間を用意しています。
まずはシャネル。シャネルは過去9年に渡って、毎年この地で
夏季限定の期間ブティックをオープンしています。
下の写真がそのブティック。Hôtel paticulier オテルパティキュリエーと呼ばれる
大邸宅ホテル ラ ミストラレを改装したもので中にはプールもあります。
今シーズンの特徴についてはシャネルのHPから引用させていただきます。
今シーズンは、2017/18年 メティエダール コレクションの
インスピレーションとなったハンブルクの港を彷彿とさせる、
粗けずりの装飾と、幾何学的なデザインを特徴とするもの。
船窓のような丸い開口部のある金属の壁を背景に
シャネルのコレクションがディスプレイされています。
その空間は、ヤシの木やサボテンが緑濃く茂る庭園沿いのプールハウスまで広がっています。
(シャネルのHPから引用)
残念ながら今年の夏季シーズンは10月28日で終わってしまいましたが
来年もこの場所で、新しい内装のシャネルを楽しみたいと思います。
期間:10月28日まで
アドレス: 1, avenue du Général Leclerc 83300 Saint-Tropez, France
ところでみなさんはシャネルやディオールのブティックへ行かれる際に
どのような服装でお出かけになりますか。
私はシャネルへ行く際にはシャネルの服を着て、ディオールへ行く
際にはディオールの服を着ていきます。
「シャネルの服はまだ持っていない」という場合には
今の自分にとって最も美しい服装で行きます。
ブティックに対しての礼儀というか敬意があったらいい加減が服装や
どうでもいいような服装ではいきません。
これはそのブランドへの愛情表現でもありますね。
④ディオール・ブティックとそのカフェ・Dior Des Lices(ディオール・デ・リス)
世界のセレブが集う「サントロペ」という立地条件とそれゆえのラグジュアリーな性質を
素晴らしいアイデアで表現しているのが本日お届けしている5件のアドレスですが、
その中でも「これは美しい」と思わせるのが、ディオールブティックと併設するカフェ・レストランです。
18世紀の邸宅をディオールブティックとしてオープン、そのブティック前、庭園の中に佇むのが
「Dior Des Lices(ディオール・デ・リス)」です。朝食から夕食まで営業、
「Dior 」のロゴの入った一品をディオールでいただく楽しみは
何物にも換えがたい、サントロペの太陽の下での幸福、
サントロペのエレガンスと名付けてしまいましょう。
アドレス : 13 Rue François Sibilli, 83990 Saint-Tropez
⑤ Hôtel de Paris Saint-tropez
日本では俳優「ルイ・ド・フュネスのサントロペシリーズ」として知られる
映画「Le Gendarme de Saint-Tropez(サントロペの憲兵)」の撮影場所であった
旧サントロペ憲兵隊署がある広場に立っているホテル。
5ツ星の伝説的ホテルで最上階にあるテラス・レストラン「Les toits(レ・トワ)」からはサントロペが一望できる。
この場所からの眺めは私が個人的にも大好きな、サントロペの風景です。
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www.hoteldeparis-sainttropez.com/
アドレス: 1 Traverse de la Gendarmerie, 83990 Saint-Tropez
Téléphone : 04 83 09 60 00
続いて残りの5つのアドレスは次回お届けします。