写真で旅するフランス。「パリの秋景色」。

パリガイド

写真で旅するフランス。「パリの秋景色」。

 

コロナウイルスによる封鎖措置・外出禁止令のことを
フランス語でConfinement/コンフィネモンといいますが
今回のコンフィネモンでは、パリの街の人々の緊張・いらだちの程度が
前回の都市封鎖時よりも少ないように感じられます。
教育機関も閉鎖されず、多くのレストランは「持ち帰り可/テイクアウト」という形態で営業を続けています。
前回春のロックダウン時よりも緩やかな措置であることが
理由かも知れませんが、誰もが淡々としてこの脅威に対応しているような印象を受けています。
例えばある公共のオフィス。
前回のコンフィネモンにおいては、オフィスの前に
警備員が立ち、立ち入り制限・人数制限をしており、建物の外には30人もの行列。
入り口から一人出るたびにようやく警備員から立ち入りの許可がでる仕組みだったのですが
間違えて許可なく入ろうとすれば、即座に冷たく追い出される。
局内に立ち入るにもアルコールジェルでの手洗いを強制され
2メートルの距離をとらなければ即座に注意される、
局員は局員でいらいらしており
利用する側はその行動を制限され、しかも失敗を許されないような雰囲気がありましたが
先日オフィスを利用した際にも局員のかたがたも慣れた感じで、淡々と対応されていました。

この時期に、多くの人々に対応しなければならない仕事をしておいでのかたには
脅威でしかないんだろうなあ・・・との印象。
この国の人々が抱える、2020年のコロナ・ウイルスへの苦悩とストレスが
かいま見える出来事を日常的に見、感じています。

この時期はコロナウイルスだけでなくて、風邪、インフルエンザ、体調を崩しやすい季節ですから
丁寧な体調管理を心がけなければならないですね。
私はこのコロナ・ウイルスの脅威をきっかけとして
「真の健康を手に入れるための日々の暮らし」をしてゆこうと決心しています。

あなたは真の健康ってなんだと思われますか。
私は真の健康について、次のことを思っています。

自分の体を常に癒しながら、休みながら、叱咤激励しながら
自分の生命を愛しながら生き切ること。

人生における難題を自分で解決する様々な叡智を持つこと。
(人の知恵を借りてもいいんですよ。)

ワクチンや薬に頼らずとも、健康でいられるだけの体をつくること。
病気になっても、それを回復させるだけの「治癒力」を自身で作り上げること。

心の底から、自分の生命を「ありがたい」と思えること。

人生は時に難しかったりもするけれど、そこには多くの「叡智」もあるし
「愛」も「喜び」もある。
そのことに想いを馳せたときに、「健康だ」と思うんだ。私は。

ところでパリはConfinement/コンフィネモンで外出も制限される毎日ですが
私は極力外の空気を吸い、自然に触れるために
公園を利用しています。もちろん、規則に沿った範囲内でのことですが。
自然に触れ深呼吸をし、空気をかえます。

自然の中には、「ネイチャースピリット」といって、自然界の精霊たちが存在します。
あなたがサイキック(霊能者)でもない限り肉眼では見えませんが、
それらは確実に存在しており、地球を護る存在たちです。
自然の中に佇んで、深呼吸をしてみてください。
自然に繋がっていると、それらの加護を受けることが出来ます。

宇宙が現在地球上に存在する人間に求めるものそれは何だとお考えですか。
それは「意識の向上」です。
(注: 真面目に生きていないと地獄に落ちるわよ !という話じゃないですよ。いつも書いてるようなことね。)

自然の摂理と共に生きることを選択してゆくと、世界がどのような状況にあっても
あなたは必ずやそれらから護られてゆきます。
恐怖を感じる必要はありません。

私がいつもこのブログでお話している内容を実行してみてください。
自分自身の命と魂の尊さを感じながら大切に生きてみてください。
きっと、幸せを実感できてあなたの周囲もよりよくなってゆくはずです。
(真似でもよし、ただし真似るのは「思想」のほうで人の「私生活」ではありませんから、ご注意を。)

さて今日は私の撮影した写真を公開します。
私が何故、写真を続けているか、何故写真が好きかと言えば
写真は人生の貴重さを実感させてくれるからです。

世界の一瞬を切り取って、あとから見ることができる。
私はこうして人生の一瞬を写真という形で残すのが大好きでずっと続けています。
「思い出は頭の中にあるから写真はいらない」というかたもおられることを
知っていますが、一瞬の美しさを残すことのできる喜びは私には抵抗できないものです。

今日は私が心から愛する、パリの街の「秋景色」です。
1993年から今日まで、変わらずに私の心の街でいてくれるパリ。
何度季節が変わっても、その美しさは変わりません。

11月5日の記事で書いていた「白鳥の散歩道」右側の中洲が全て、白鳥の散歩道です。

写真が美しくなくなることは承知の上ですが、写真内におられる人々のお顔にはモザイクをかけてあります。

今回はこの鳥がずっと私たちの周囲を飛んでいました。

数多くの異なる木々があり、プレートがつけられていて、木の名前が表示されています。木々が見せる、秋の風景です。

この中州L’ile aux signes「白鳥の散歩道」はパリ16区と15区の間にあります。「白鳥の散歩道」でわかりにくかったら「自由の女神が建っているセーヌの中の中州」といえば誰でもすぐうなずけるはず。パリ15区の高層ビル群も見られます。

おしゃれな船たちも浮かんでいます、船に住んでいる人々もおられるんですよ。楽しそう。

ちょっと物憂げなカモメ君。秋空に何を想う・・・。

セーヌも秋色です。

この中州からは橋の上を走るRER線が見られます。

こちらはミラボー橋から撮影したもの。

ミラボー橋から「白鳥の散歩道」の中洲を眺める。自由の女神が見えますね。

こちらは自由の女神の後姿。

再びのロックダウンとフランス風景。フランスはいつも美しい。

パリガイド

ロックダウンとフランス風景。フランスはいつも美しい。

こんにちは、麗です。

フランスでは10月中旬から11月1日までToussant(トゥーサン)のヴァカンスで
私と家族はは、4月に亡くなった義父から相続した別荘の管理のためもあって
ノルマンディーの別荘に滞在していました。
(今回の滞在から別荘にもコンピューターを
持って行っているのですが、まだ日本語導入をしていませんので
ブログの更新が出来ませんでした。それがブログ更新が滞っていた理由です。)

下の写真。映りの良い写真ではなく、通常は載せない写真ですが夕日の色が美しかったので記念として載せておきます。

別荘滞在中の28日に、マクロン大統領のテレビ演説があり
みなさんご存知の通り、フランスは10月31日から再度、
新たなロックダウン(都市閉鎖)措置が開始されました。
テレビ演説では「少なくとも12月1日まで」とのことです。

私たち家族は、大統領がテレビ演説をされると知ってから
「これは再度のロックダウンだろう、別荘に滞在しながら自粛するか、パリへ帰るか」と
主人と共に考えていたのですが、大統領のテレビ演説を見て
今回のロックダウンにおいては学校が閉鎖されないと知りましたので、
大慌てで別荘からパリへと戻ってきました。

この時期、パリおよび近郊は天候不順で、外出もままなりませんでしたので別荘から出ないで敷地内で過ごしていました。
敷地内には栗の木が何本もありますので、栗を拾い、オーブンで焼いて食べました。

別荘には死んだ木が何本かあって、別荘においている庭師に切っておいてくださるようにお願いしてあったのですが
今回には一応、切ってあったけれど、まだ捨てていない状態でした。

春に2ヶ月続いた前回のロックダウンとは異なり
今回は学校は閉鎖されず、一部の公的サービスも、工場や農場も
操業を許可されています。
全面的な活動停止による経済面への打撃を防ぐための措置でしょう。
ただし一般的なレストランやバーは休業を余儀なくされ、
多くのレストランはお持ち帰り可という措置で営業を続行しています。

私はヴァカンスから帰ったら美容室に行って、
ヘアカラーを変えようと考えていましたが、当分の間待ちたいと思います。

今回のロックダウンにおいては公園も操業が許可されていますので
先日家族と共にパリ15区と16区の境にある
白鳥の島、また別名で白鳥の散歩道と呼ばれる「L’île aux cygnes」に散歩に出かけました。
この島からエッフェル塔、セーヌ河、更に遠くにはサクレクール大聖堂も眺めることが出来るので
私の大好きなパリのスポットのひとつです。

下の写真: 白鳥の散歩道には自由の女神があります。朝日と夕日の時間どちらも美しいのがこの場所の特徴。下は夕日です。


この時期パリでは天候がぐずつきがちなのですが
私たちが到着した時間には太陽が出ており、
その光景の美しさに感動していました。

偶然ひとつのベンチが空いていましたので
座ったところ、大勢の白鳥たちと鴨たち、それにセーヌ河の上空に多く飛ぶカモメたちまでが
私たちの足元まで来てくれて、非常に長いあいだ居てくれました。
偶然に白鳥たちのお気に入りの場所だったのでしょうか。
このような偶然にも、心からの感謝が湧いてなりませんでした。
忙しさのあまり、パリの美しさを忘れかけていましたが、パリはいつでも美しいのだと感動しました。

以前にこの白鳥の散歩道を記事にしたことがあります。リンクを貼っておきます。

パリの恋人たちと、そのデートコース①白鳥の散歩道と自由の女神、パリ15・ 16区。

 

 

先日から、フランスで、更にヨーロッパの都市においてもテロ事件が発生しています。

私は普段から、日本に生まれ海外で暮らす者のひとりとして、自分に課していることがあります。
それは、普段からこのブログで書いていることでもありますが
良い意味で「人は人、自分は自分である」としっかりと認識した上で行動する。
これは他者の大切な領域に土足で踏み込むような真似をしないという意味です。
更に、優劣や競争意識から人間関係や物事を判断しない。
国籍や、人種の違いや思考の違いから物事を判断せず、
優劣・競争意識から、憎しみから抜け出してゆくときに、世界はそのありかたを変えることが出来ると
私は信じています。

 

 

 

さて、今日は再度上記した別荘の話をしておしまいにしたいと思います。
別荘においての主人との会話で、ノエル(クリスマス)の話をしていました。
「ノエルの時期になったらこのテラスに、サパン(もみの木)を買って配置しない?」
すると主人いわく、いや、サパンならあるんだよ、とのこと。
見せてあげるから一緒においで、と言われてついていったところ
「これだよ」と見せられたのは20メートルはあろうかという庭に生えたもみの木(に似た木)。
こ、これ? これを私たちのサパンにするの?

なかば噴出しそうになりながら
「じゃあこれにデコレーションしましょうか。
LEDライトとか。オーナメントとか。」というと、
「うん、じゃ君がはしご持ってきてデコレーションしてちょうだい。
で、君のことだからね、モンシェリ、タスケテーって言うんだよ。
スーパンマン(注:主人のこと)が助けにくるからまあ、頑張ってちょうだい。」と妻をからかって言います。
ふたりで大爆笑してしまいました。

ふと、私がまだずっと若かった頃、それは16、17歳ごろだったか
当時に読んだ本の一節を思い出しました。
ポール。モラン(Paul Morand)著の「L’allure de Chanel/獅子座の女シャネル」。
私はこの本を当時、秦 早穂子氏訳の日本語版で読んだのですが
この本からシャネルの言葉を少し、引用させていただきます。
あたしにとってのぜいたくというのは、イソアールの伯父の家で、
オーベルニュ産の家具が、歳月にみがかれているのをさすのだ。
むらさきがかった桜や、くろのなしの木でつくられた家具。
スペイン風の食器棚やフラマン風の衣装棚に似ていて
べっこうの脚のついたブールの時計。
たんすには敷布がぎっしりしまってある。あれが本当のぜいたくさだ。
ずいぶん質素な子供時代を送ったと思い込んでいたが、今考えると、どうして、
とてもぜいたくなものだった。オーベルニュでは全てが本物で、大きかった。

引用:L’allure de Chanel/Paul MORAND/秦 早穂子訳 「獅子座の女シャネル」文化出版局

オーベルニュはマドマゼル・ココシャネルが幼少時を過ごした土地ですが、
現在私はこうしてフランスに住み、
フランス人と共に暮らし、こうしてノルマンディーの別荘で過ごして思うことは
全ては本物で、大きいのだ、ということです。
フランスという国のぜいたくさ、大きさはこのような
歴史と共にあり、「本物」を受け継ぐ姿勢から来ているのだ、と感じます。
フランスは美しい。
パリ、それはたゆたえども沈まず。
コロナウイルスの危機も乗り越えられることを願っています。

次の記事は「パリ秋景色」です。